吉田類の酒場放浪記

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No.1140

熊本「とんかつ恵三(えみ)」

  • 熊本新市街の奥の奥。昭和44年にマスターの母が創業し、現在は二代目夫婦で営んでいる。暖簾には「とんかつ」とあるが、もちろんトンカツ屋ではなくれっきとした酒場。刺身や一品料理をツマミに呑むことができる。初代が働いていた老舗料理店に習ったという「和風とんかつ」と「甲羅焼き」は、創業当時からの名物。吉田さんは、馬ひもの炙りを頼み、瑞鷹にぴったり「合うとよ~」と感激した。

No.1139

早稲田「志乃ぶ」

  • 創業69年目、当時のままの白木のカウンターが実に印象的である。2代目店主が継いで30年になる。志乃ぶの名物は1年中楽しめるおでん。醤油を使わない創業当時の味は今も変わることがない。どじょうの丸焼き、うなぎめそこなど日本酒がすすむメニューが揃う。アルバイトは皆、早大生でおでん番、お燗番を務める。学生たちと会話を楽しむのも「志乃ぶ」の魅力である。

No.1137

六本木「駄菓子屋」

  • 六本木の路地裏にひっそりと佇む2002年創業の「駄菓子屋」。子供たちがお菓子を求め駄菓子屋へ集まるように、大人たちがお酒を飲みに集まって欲しいと名づけられた。季節の食材にこだわった料理に、厳選された日本酒の数々が飲兵衛たちにワクワクを与えてくれる。六本木という場所柄、外国人のお客さんも多く訪れるという。人気メニューが鳥取・大山どりを使った焼き鳥。丁寧に串打ちされ、大ぶりで食べ応えも十分。

No.1136

富士見台「大貫」

  • 富士見台駅から5分ほどの所に佇む「大貫」。最初に店を始めたのが大学生の頃だったというマスター。「素人から始めたから、毎日が勉強」と語る。今ではその味を求めて遠方から予約する食通も多い。吉田さんは50年継ぎ足しているというタレを使った焼き鳥を堪能。食材や調理法にもこだわるマスターは、刺身の醤油にもひと手間掛けるほど。そのこだわりはお酒にも。吉田さんが宇治抹茶割りを頼むと…

No.1135

浦安「居酒屋屋久島」

  • 創業30年、屋久島出身の姉妹と姉の主人、3人で切り盛りしている。姉妹の温かいおもてなしを求めて、常連客で賑わうご当地酒場。お店でいただけるのは、姉妹のふるさとの味、屋久島のご当地料理。名物のつきあげは、さつま揚げのこと。屋久島直送の飛魚とムロアジのすり身を、揚げたてアツアツでいただける。吉田さん、屋久島の芋焼酎・三岳を合わせ、思いっきり屋久島気分を満喫した。

No.1134

四谷三丁目「おく谷」

  • 荒木町の柳新道通りに店を構えて26年だが、料理人歴は半世紀というマスターが腕を振るう。インド料理からフレンチ、和食と幅広い経験から創意工夫された料理が揃う。前菜代わりのカレー大根は、スパイスが効いたキーマカレーを生の大根にのせて食べる一品。吉田さんの生ビールがすすむ。そして、締めのチャーハンも個性的。いわゆるチャーハンにはない、お酒が進む工夫がなされている。

No.1133

西武柳沢「季節料理 巽」

  • 今年2023年6月で創業40周年をむかえる老舗。商店街の栄枯盛衰を見つめながら名物女将と寡黙な大将、実は姉弟二人でずっと営んできた地元密着型の酒場。吉野杉の樽酒、澤乃井など幅広い日本酒も常備。夜は食事だけに訪れる地元客も多く、〆には年中食べられる冷やし中華が人気である。

No.1132

八幡宿「やきとり とりせん」

  • 工場地域の入り口に店を構える。先代から続く焼き鳥のたれは、2代目が脈々と受け継ぐ。ホテルの厨房や中華料理店で修行した経歴から、刺身も美しく盛り付けてくれる。吉田さんは「とりせんつまみ」というメニューを発見し頼んでみると、その美味しさに手が止まらなくなった。シメは2代目オリジナルのチャーハンがオススメ。吉田さんもこれなら2代目に任せて安泰だと語った。

No.1131

田無「割烹 末広」

  • 140年の歴史があるという老舗中の老舗。メインは鰻と天ぷら。常連ともなるとメニューを見て頼む人は少ない。座っただけで今日のオススメを随時出してもらうからだ。メニューの幅は、日本料理から家庭料理まで様々。旬の食材を使ってその日の気まぐれで調理をしてくれる。吉田さんも常連気分で主に身を委ねることに。老舗割烹とは言いつつも、意外と安価なことに驚いた。

No.1129

酒房 きむら屋

  • 東京スカイツリーの目の前に、パン、洋食、居酒屋と同じ屋号が3軒並ぶ「キムラヤ」。それぞれ長男次男三男が開業した店で、「酒房 きむら屋」の始まりはなんと今から65年以上もむかし。昭和33年に軽食喫茶として創業し、その後居酒屋へ。手作りで提供するのがポリシーだという。「野菜多めの刺盛り」などボリュームもたっぷり。

No.1128

木場「おかめ」

  • 木場駅近くの洲崎橋はかつて吉原に次ぐ遊郭があり、そのたもとに残る棟割長屋にある酒場。主は寿司店経営後、ゆったり寿司を提供できる店をと移転。うまい肴で杯が進む。

No.1127

東伏見「べっしゃん」

  • 実家が酒屋だった「べっしゃん」ことマスターの別府さん。日本酒へのこだわりがすごく、あまり見たことのない日本酒が並び、飲み比べが楽しい。どんぴしゃりの肴も充実。

No.1126

渋谷「なだ一」

  • のんべい横丁の奥深くにある老舗おでん屋。創業年ははっきりしないが横丁で70年以上営業を続けている。カウンターのみ10席ほど。吉田さんは先代の女将の頃来ていた。今は四代目となる先代女将の甥がカウンターに立つ。基本はおでんだが刺身を注文すると向かいの叔父の店「まぐろ処」から出前が来るという面白いシステム。逆に生ビールなどはこちらから配達する。

No.1125

東門前「とゝ家」

  • 大師銀座商店街で60年。昭和38年創業のとゝ家。東京の下町で研鑽を積んだ初代と有名日本料理店で修行した二代目が腕を振るう旬の魚介と鰻がウリの店。店内にあるのは、未だ現役の黒電話や壁に造り付けの冷蔵庫など創業時から変わらないものばかり。中でも築地や地元商店街から贈られた2枚の千社額は、初代の宝物だという。吉田さんもデッドストックの徳利瓶で日本酒を出してもらい「珍しいものばかりだ」と感心した。

No.1124

桜ヶ丘「串焼 秋田屋」

  • 桜ヶ丘駅から南へ1つ目の踏切の目の前。大きな赤提灯が目印の秋田屋。炭火焼の焼き鳥や旬の魚介をツマミに、店主がいくつもの酒屋から集めたレア物の地酒を愉しめる酒場。日本酒の奥深さを知ってもらいたいという店主の想いから、日本酒のメニューは置かず、料理や好み、何杯目の酒なのかなどを考慮しセレクトしてくれる。知らない酒に出会えるという愉しみ方に、吉田さんも「最高!」と杯を重ねた。

No.1123

青森県弘前市「しまや」

  • 城下町にある昭和43年創業の店。2代目女将がつくる季節の食材を使った郷土料理がずらり。「津軽の七草がゆ」と呼ばれる「けの汁」など、地元の酒「豊盃」に合わせた。

  • 前編に続く。城下町にある昭和43年創業の店。2代目女将がつくる季節の食材を使った郷土料理がずらり。「津軽の七草がゆ」と呼ばれる「けの汁」など、地元の酒「豊盃」に合わせた。

No.1122

青森県黒石市「居酒屋 将」

  • おすすめはイカをイカのワタで炒めるイカゴロ。そして、青森のにんにくを使ったメニュー。ガーリックポテトフライ、自家製のにんにく味噌を使ったピザに大満足。

No.1121

青森県黒石市「粋酒場 とらや」

  • お店は夫婦二人三脚で切り盛りしている。地元飲兵衛たちが大好きな「とらや揚げ」にハマる吉田さん。地元黒石の地酒を合わせれば、もう気分は最高潮!

No.1119

梅島「割烹 多なか」

  • 下町ながら趣ある雰囲気と旬にこだわる酒場。熱燗と刺身、フレンチ惣菜には赤ワイン、季節のさくら蒸しにはひれ酒と次々お酒をリレー。富山の地酒と氷見うどんでシメた。

No.1118

世田谷「あづま」

  • カウンターには大皿が並び、食材は国産、旬にこだわる。この店ならではの一品が「くさやチーズ」。吉田さんいわく「くさやを超えた」というその味わいが病みつきになる。

No.1117

上野「夜行列車」

  • 夜行列車を利用する客に酒を提供していた店の屋号をそのまま引き継ぎ、2000年に日本酒の店としてオープンした。限定の純米吟醸をはじめ、全てが蔵元直送。

No.1116

葛西「もつ焼き しみず」

  • 自慢は、もつ焼きに使う秘伝のタレ。吉田さんも「肉が甘くてジューシーに感じる」と大絶賛。秘密の隠し味が入った焼きそばなど、ご常連を楽しませている。

No.1115

浜川崎「浜川崎商店」

  • 店があるのは工場地帯。工場で働く人たちが一日の疲れを取る癒やしの場。立ち呑みでありながら、一年を通して供される「おでん」や馬刺しなどツマミは豊富。

No.1114

新橋「雪の華」

  • 雑居ビルの地下に店を構えて36年目。秋田の市場から直送される食材を使い、きりたんぽ、比内地鶏ほか、「ひろっこ」「なた漬け」なる地元の家庭料理の味まである。

No.1113

代々木「よよぎあん」

  • 2代目大将が一番こだわっているのが「出汁」。「わかさぎの焼きびたし」「根菜炊き合わせ」といったこだわりの出汁が効いた料理と日本酒のマリアージュを堪能した。

No.1112

志村坂上「居酒屋 むら八」

  • 仲良し夫婦が営む賑やかな酒場。ママさんの手作り料理とマスターの焼とりがここのウリ。喋り好きのママさんとマスターのやり取りは、まるで夫婦漫才。

No.1111

逸見「ダイヤスーパー香取屋」

  • 世にも珍しいスーパーマーケットの奥の酒場。レジで飲み物のチケットを購入して惣菜を注文すれば利用ができる。全国から地酒を仕入れ、安価で旨い酒を薦めてくれる。

No.1110

国立「やきとり 利久」

  • 山形県出身の大将と息子の二人が店を切り盛り。やきとりは屋台出身の大将による素朴でやさしい味がウリ。そして名物、山形の郷土料理である芋煮、玉こんにゃくをいただく。

No.1109

石川町「元町 久佑」

  • 創業130年になる老舗酒屋の倉庫を改装し開いた酒場。ビールに合わせて、元町の老舗肉屋にあった「開港当時のレシピ」で再現したコンビーフをいただく。

No.1102

田町「山清」

  • 田町で70年以上営む老舗酒場。先代から続く「豚もつ煮込み」がオススメ。魚の仕入れは代々築地の場外市場から。浅締めで仕上げた「〆サバ刺身」はシメ鯖通も納得の味。

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