ザ・ノンフィクション

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No.1210

たどりついた家族5〜3年ぶりの故郷 戦火の別れ〜

たどりついた家族5〜3年ぶりの故郷 戦火の別れ〜
  • 「ママのそばにいたい・・・」たったそれだけの願いがかなうのは、いつの日なのだろうか・・・ ロシアのウクライナ侵攻を受け、日本へ避難していた母・マーヤさん(48)と、次女・レギナちゃん(10)、長男・マトヴェイくん(8)。2025年5月、財団からの支援金の終了を機に、長女・アナスタシアさん(26)と夫・和真さん(38)の猛反対を押し切り、3年ぶりに母国・ウクライナへと帰国した。 懐かしい自宅で囲む食卓、川で遊ぶ子どもたち。故郷で本来の生活を取り戻したかに見えたが、わずか1カ月でロシアの攻撃が激化。自宅近くの商業施設や病院が爆撃され、穏やかな暮らしは再び打ち砕かれる。 アナスタシアさんの説得を受け、マーヤさんは再び日本への避難を決意。だが、用意したチケットは、子ども2人分だけ。障害を持つ兄の世話のため、マーヤさんは一人戦地に残る決断を下す。「アナスタシアの言うことを聞くのよ」という言葉を背に、幼いきょうだいは、ポーランドの空港で大好きな母と別れ、再び日本へ向かった。 東京・東新宿で始まった4人での新生活。再会の喜びもつかの間、子どもたちは小学校の勉強に苦戦。マトヴェイくんは「ママに会いたい」と夜ごと涙を流す。終わりの見えない日々の先に、家族が再び寄り添う日は訪れるのか・・・ ギャラクシー賞「報道活動部門」奨励賞、民放連賞「テレビ報道部門」優秀賞を受賞したシリーズ第5弾。

No.1138

私のママが決めたこと〜命と向き合った家族の記録〜

私のママが決めたこと〜命と向き合った家族の記録〜
  • 『私のママが決めたこと~命と向き合った家族の記録~Vol.1』 (2024年6月2日放送 フルバージョン配信) 「私だって生きられるなら死にたくない」・・・そんな思いを抱えながら命の決断をした母がいる。家族4人でゲームを楽しみ、笑い、語り合う・・・夫と2人の娘と暮らすマユミさん(44)と家族は、この楽しそうな姿からは想像できないほどの苦悩と向き合ってきた。 3年前、マユミさんに見つかった子宮頸がん。抗がん剤治療などを尽くしてきたものの、がんは再発を繰り返し、全身に広がっていった。そして脳への転移。耐えがたい苦痛の中で、彼女はある選択肢を考え始める。 スイスでの“安楽死”。日本では認められていない選択肢である。悩み抜いた末にマユミさんは、スイスへ渡ることを決断する。 母の決断に対し、病と闘う母の姿を見てきた高校3年生の長女(18)は理解を示すものの、小学6年生の次女(12)にとっては、すぐに理解できるものではない。そして、人生を連れ添ってきた夫のマコトさん(48)は、当初は戸惑いながらも、その決断を受け入れた。 スイスへと旅立つ母を空港で見送る2人の娘・・・最愛の母との永遠の別れの時が訪れる・・・

  • 『私のママが決めたこと~命と向き合った家族の記録~Vol.2』 (2024年6月2日放送 フルバージョン配信) 最愛の妻の最後の願いに応えようと、共にスイスへ渡航し、最期の瞬間に付き添う夫。その日を前に、スイス観光を楽しむ2人。子育てと仕事に追われ、夫婦旅など考えもしなかったのに、それが実現したのは、まさか妻が人生を終える時だなんて・・・ マユミさんが最期を迎える場所は、外国人の安楽死も受け入れるスイスの支援団体の施設だった。彼女は人生の幕引きをするにあたり、2人の娘と最後までテレビ電話をつなぐことを選んだ。画面の向こうから「大丈夫?」「ママ大好き」と声が掛かると、マユミさんは「ありがとう」と静かに応じ続けた。 そして迎えたその時・・・夫のマコトさんは震える声で「ありがとう、出会ってくれてありがとう」と語りかけ、マユミさんも「大好き」と娘たちに思いを託した。3年にわたる闘病の末、自ら選んだ最期は、家族への深い愛に包まれた静かな旅立ちだった。 1カ月後、会社の同僚やママ友ら約30人が集まり「お別れ会」が開かれた。出席者の多くは、マユミさんがスイスから送った数十通の手紙の受取人たち。細やかな心遣いに、出席者は改めてマユミさんの優しさと存在の大きさを思い知ることになる。 2人の娘にはマユミさんからの特別な手紙が残されていた。そこにつづられていた言葉は、マユミさんがどれほど家族を大切に思い、守ろうとしてきたかを物語っている。 生きることと死ぬこと。自ら人生の幕引きを決めた母の決断に向き合った家族の記録。

No.1134

たどりついた家族3〜母の願い 3度目の春〜

たどりついた家族3〜母の願い 3度目の春〜
  • 『たどりついた家族Vol.4~母の願い 3度目の春~』 (2024年5月放送のオリジナルカット版) 2024年春、東新宿にある小学校の入学式に向かう母と息子・・・ マトヴェイくん(6)とマーヤさん(46)は、2年前、ウクライナの戦火から逃れ、日本にたどり着いた避難民だ。次女のレギナちゃん(8)は、小学3年生になった。 「ウクライナに帰りたい」母・マーヤさんが、そう願い続けても、一向に終わりの見えない戦争。一方で、子供たちは学校や幼稚園に通う中で日本語を覚え、友達を作り、東京での生活になじんでいく。 仮住まいのつもりだった都営住宅での暮らしは終わりが見えないまま、東京で3度目の春を迎えた。子供たちの成長に喜びを感じながらも、母は孤独にさいなまれていく。 そんな中、日本人の和真さん(37)と結婚し、2019年から、日本で生活してきた長女のアナスタシアさん(24)が念願だった日本の大学に合格。母・マーヤさん、年の離れた2人のきょうだいの生活をサポートしながら、人生の転機を迎えたアナスタシアさんの心にも変化が生まれていく・・・ 2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻・・・それから3度目の春を故郷から遠く離れた東京で迎えた家族。彼らの願いはいつ、かなうのだろうか・・・

No.1133

私の父のなれのはて〜全てを失った男の楽園〜

私の父のなれのはて〜全てを失った男の楽園〜
  • 私の父のなれのはて~全てを失った男の楽園~Vol.1 【2024年4月放送の未公開映像を含むオリジナルカット版】 姿を消した行方知れずの父は、遠い異国の地で生きていた・・・ 私たちが、マニラ近郊の町で彼に出会ったのは2014年。日本でトラック運転手や土木作業員をしていた平山さん(64)は、妻と別れ、フィリピンパブに通う日々。2004年、友人から誘われるままに、フィリピンへ渡った。しかし「一緒に日本料理店を開こう」という知人に、借金をしてまで用立てた開業資金をカジノで使い込まれてしまう。一文無しで帰国資金さえ失った平山さんは、日本に帰ることもできず、現地で知り合った人の家を転々とする生活・・・それから10年、乗り合いバスの呼び込みでチップをもらい、何とか食いつないできた。今は、そんな暮らしの中で出会ったフィリピン人女性との間に娘も生まれ、家族として暮らしている。 電気代が払えず、暗闇で食事をすることもしばしば・・・経済的には決して豊かとは言えない暮らし。時おり日本の歌謡曲を口ずさみながら、新しい家族との暮らしを楽しんでいるように見える平山さん。ある日、昔話をしながら口にしたのは、日本に残してきた娘のこと。「日本にいる娘にもう一度会いたい・・・」。しかし、すでに結婚し、故郷を離れているため、居場所も分からないという。私たちは、日本で平山さんの娘を捜し始めた・・・ 言葉も分からない異国の地で全てを失いながら、新たな居場所を見つけた男の10年間の記録。

  • 私の父のなれのはて~全てを失った男の楽園~Vol.2 【2024年4月放送の未公開映像を含むオリジナルカット版】 電気も止まりかけ日々の暮らしに困窮しながらも、フィリピンで新たな家族とともに生きる男のもがき続けた日々・・・ 平山さんに再会したのは2016年。愛娘マリコさんは5歳になっていた。かつては屋台で生計を立てていたが、盗難に遭ってから仕事を失い、内職を手伝うだけの生活に・・・そんな中、現れたのは「金の延べ棒でひと山当てる」と夢語る日本人の居候・宮崎さんだった。平山さんもその怪しげな話にわずかな希望を託し、借金までして支えたが、期待は何度も裏切られる。生活費も尽き、娘の学費も払えない。それでも平山さんは「金だけが人生じゃない」と笑い、歌を口ずさむ。 日本に残してきた娘にもう一度会いたいという思いは胸にあるものの、連絡手段もなく次第に諦めかけていた。 しかし、ある日、ディレクターはSNSで“孫と同じ名前”の女性を見つけ出す。わずかに開いた、再会への扉・・・異国で全てを失いながらも必死に生き抜き、10年の果てに見えた小さな希望とは・・・

  • 私の父のなれのはて~全てを失った男の楽園~Vol.3 【2024年4月放送の未公開映像を含むオリジナルカット版】 フィリピンに渡った平山さんがずっと会いたがっていた日本の娘に、ディレクターはついに会うことができた。しかし娘は親子で撮った写真を1枚残すだけで、「今は会いに行く気力も、呼び戻す余裕もない」とうつむいていた。 その後、世界はコロナ禍に覆われた。4年ぶりにフィリピンを訪ねると、平山さんを支え続けてきた内縁の妻テスさんが、53歳の若さで亡くなっていた。心臓に持病を抱えながらも、満足な治療を受けられず逝ってしまったテスさん・・・ 残された平山さんは73歳になり、杖を手放せない体になっていた。日系企業で働くテスさんの前の夫との娘・プリンセスさん、そして成長した愛娘マリコさんが一家を支えていたが、平山さんの心は揺れていた。「日本に帰ってみたいけど、怖い」とつぶやき、娘や孫に会えないこと、そしてテスさんの墓参りができないことに思い悩む。結局「このままフィリピンで暮らすしかない」と諦めるように語る平山さん。日本とフィリピンで歩んだ二つの人生と「終活」の行方は・・・

No.1079

新宿二丁目の深夜食堂 前編 〜人生を奏でるビール瓶〜

新宿二丁目の深夜食堂 前編 〜人生を奏でるビール瓶〜
  • 新宿二丁目・・・LGBTQの人々が集うこの街にたどりついた者たちが、「癒やし」を求め、夜ごと訪れる深夜食堂がある。 この街で53年、営業を続けてきた「クイン」が開店するのは、日付が変わった午前0時。 飲食店をハシゴしてやってくる会社員や同性愛カップル、自身の店の営業を終えた“二丁目の住人”など、閉店する午前9時まで、客足は絶えない。多くの客の目的は、名物ママのりっちゃん(77歳)に会うこと。恋愛の悩みや人生相談など、ここでしか話せない悩みをぶつければ、返ってくるのは、優しいアドバイスや、時に厳しい叱咤激励・・・心の中にポッカリ空いた穴を埋めてくれるのだ。さらに、りっちゃんの夫である加地さん(77歳)が作る「焼き魚」や「ハンバーグ」、「おにぎり」や「500円定食」など、安くて温かな家庭料理が、お腹を満たしてくれるのだ。 この夜、訪れた葵さん(24歳)も、そんな客の1人。涙ながらにりっちゃんに打ち明けたのは、絶縁したという親との関係。家族団らんや家庭の味を知らずに育ち、「自分には帰る場所がない・・・」と語る彼女に、りっちゃんは「いつでもここに来い」と言葉を掛ける。そんな葵さんが決まって注文するのは「魚料理」。幼い頃に食べた記憶がない“家庭の味”を求めて、彼女は今夜もやってくる。 様々な人生が行き交う街の深夜食堂で繰り広げられる、ちょっと不思議で、どこか温かい人間模様を見つめた。

No.1078

たどりついた家族2 後編 〜帰りたい 戦火の故郷へ〜

たどりついた家族2 後編 〜帰りたい 戦火の故郷へ〜
  • 『たどりついた家族Vol.3~帰りたい 戦火の故郷へ~』 (2023年3月放送のオリジナルカット版) 民放連賞「テレビ報道部門」優秀賞 受賞 「必ず戻ってくるから・・・」2022年10月、泣き叫ぶ幼い2人の子どもを日本に残し、母はウクライナへと出発した。 ほんの1年前まで、ウクライナで暮らしていた母・マーヤさん(45)、次女・レギナちゃん(7)、長男・マトヴェイくん(5)の3人の親子。戦火を逃れ、日本に嫁いだ長女・アナスタシアさん(22)と夫の和真さん(35)を頼り、東京にたどり着いてから7カ月・・・子どもたちが小学校や幼稚園に通い、日本語を覚え、生活になじんでいく中で、母・マーヤさんは、どうしても戦火の故国に帰らなければならない理由を抱えていた。それは、残してきた兄の存在。障害のある兄を一緒に日本へ連れてくることはできず、今は亡き夫の母が面倒を見てくれている。義母も高齢で、ずっと兄を預けておくわけにはいかない。くしくも、ロシアによるウクライナ全土への攻撃が激化するさなか、周囲の猛反対を押し切っての「一時帰国」の決断だった。 そして、ウクライナへ帰る機中で、母が意識を失ったとの連絡が入る。母の体に一体、何が起きているのか・・・ 一方、アナスタシアさん夫婦と、幼いきょうだい2人の生活。仕事をしながらの慣れない子育て。日本の大学に入るための受験勉強も思うようには進まない。アナスタシアさんも次第に追い込まれていく・・・ 故国の戦火に翻弄され、日本へたどり着いたウクライナからの避難家族の1年を見つめた・・・

No.1077

たどりついた家族2 前編 〜戦火の故郷と母の涙〜

たどりついた家族2 前編 〜戦火の故郷と母の涙〜
  • 『たどりついた家族Vol.2~戦火の故郷と母の涙~』 (2023年2月放送のオリジナルカット版) 民放連賞「テレビ報道部門」優秀賞 受賞 「こんにちは」と日本語でスタッフに挨拶をするのは、小学校に入学して1カ月のレギナちゃん(6)。「いつ帰れるか分からないのよ」と息子のマトヴェイくん(4)に語りかけていたのは母・マーヤさん(45)。まるで、自分に言い聞かせるように・・・ 親子はわずか2カ月前、戦火の中を脱出し、日本へとたどり着いたウクライナからの避難民。日本人の和真さん(35)と結婚した長女のアナスタシアさん(22)を頼って、遠く離れた日本にたどり着いたのだ。日本語も何も分からないまま、始まった東京での暮らし。レギナちゃんは小学校へ。マトヴェイくんは幼稚園へ。日本での生活になじんでいく子どもたちを見守りながら、母・マーヤさんは、どうしても戦火の故国に帰らなければならない理由を抱えていた。 ところが、一向に終わりの見えない戦火。ロシアによる攻撃は激化し、一家が暮らしていた町にもミサイルが降り注ぐ・・・「今は絶対にウクライナに帰ってはいけない」と説得する家族。本当に幼い子どもを日本に残して帰国するべきなのか。平和な日本の暮らしの中で、母・マーヤさんの心の中は大きく揺れていた。果たして彼女が下した決断とは・・・ ロシアによるウクライナ侵攻が始まって1年・・・東京の片隅で、愛する故郷の戦火に翻弄される家族をみつめた。

No.1073

酒と涙と女たちの歌 2 〜塙山キャバレー物語〜 後編

酒と涙と女たちの歌 2 〜塙山キャバレー物語〜 後編
  • 人生における喜びも悲しみも痛みも分け合える・・・そんな、人々の“止まり木”のような場所がある。 茨城県日立市に、まるで終戦直後にタイムスリップしたような佇まいの不思議な一角がある。14軒の小さなトタン張の飲み屋が並ぶ「塙山キャバレー」。 コロナ禍も落ち着き、賑わいを取り戻す中、この場所を支えるママたちには、様々なことが起きていた。最年少の30代ママは、塙山キャバレーでは20年ぶりの結婚。一方、最年長80代の京子ママは、がんの手術を乗り越え、退院わずか1週間で店に立っていた。そんなママを支えているのが、かつて暴走族の総長をしていた息子。塙山キャバレーで唯一の男性店長として、自分の店を切り盛りしながらママをそばで支え続ける。 そして、一見、無愛想で無口なママを目当てに客が集まるのが「酔った」。黙って客の話や歌を聴くママが、ある夜、番組スタッフに切り出したのは、思わぬ頼み事。「ある人をカメラで追ってほしいんだけど・・・」とママが願う相手は、大きな病と闘う店の常連客。取材を進めると男性客とママの意外な関係に驚くことになる。 1年前、愛するパートナーを亡くしたのは「ラブ」のママ。失意の中、寂しさを紛らわすために歌を歌うのだが「あした、死んだって構わない」と嘆く。店を辞めるかどうか思い悩むママの決断は・・・ 今夜も塙山キャバレーでは、ママと客たちが新たなドラマを紡いでいる。

No.1072

酒と涙と女たちの歌 2 〜塙山キャバレー物語〜 前編

酒と涙と女たちの歌 2 〜塙山キャバレー物語〜 前編
  • どんな過去を背負っていても、必ず居場所はある・・・ 茨城県日立市。チェーン店が並ぶ国道沿いに、まるで終戦直後にタイムスリップしたような不思議な一角がある。14軒の小さな飲み屋が並ぶ「塙山キャバレー」。ここで生きるママたちは、人生に疲れた客の心をそっとすくい上げてくれる。 久しぶりに訪れた塙山キャバレーでは、ママたちが相変わらずたくましく生き、コロナ禍も落ち着いて、いつもの活気を取り戻していた。最年少の30代ママがオープンした店にも、すっかり常連客が定着、他の店も開店前から客が並び、かつての塙山キャバレーに戻ったように見えた。しかし、この間に2人の大切な人が亡くなったのだという・・・ この地で火事を起こした元ラーメン店主の“のぼるちゃん”。2022年3月、自宅アパートで一人亡くなっているのを「めぐみ」ママが見つけたという。生活保護受給者のため、遺体は市が引き取り、その後の行方は分からない。「せめて葬儀や墓参りでも」と行政に掛け合うのだが・・・ そしてもう一人は、20年前に3人の子供を捨てて、この場所にたどりついた「ラブ」ママが愛したパートナー。2022年1月にこの世を去ったという。ママは笑顔で店を続けていたものの「もう辞めたい。すぐに死んでもいい」と言い出す事態に・・・「ラブ」ママは塙山キャバレーを離れてしまうのか・・・ 喜びや悲しみを抱えた人々が集う塙山キャバレーのその後を見つめた・・・

No.1064

あの日 僕を捨てた父は〜孤独な芸人の悲しき人生〜前編

あの日 僕を捨てた父は〜孤独な芸人の悲しき人生〜前編
  • 小さなアパートの1室で大量のゲームソフトに囲まれて暮らす男がいる・・・ ゲーム芸人・フジタ、45歳独身。華麗なゲームの技の裏側には、悲し過ぎる生い立ちが深く関わっていた。小学校入学直前、母親が急死し、父と二人きりで暮らすことに。ところが父は、フジタの同級生の母親と恋仲になってしまい家に帰ってこなくなったのだ。小学2年生で始まった孤独な暮らし。自分をこんな目に遭わせる父を憎み、その苦しさと寂しさを紛らすために、フジタはゲームに没頭した。 父が家を出ていって約35年。憎み続けた父と相手の女性は、今も内縁関係を続けていた。長年の怒りをぶつけたいフジタだったが、父の様子がおかしい。診断の結果は「認知症」。年金もすぐに使い切り、カードローンのキャッシングで膨らむ借金・・・しかし、何に使ったのかは記憶がないという。 2023年1月。 フジタは、かつて自分を捨てた父と同居することを決めた。問題は認知症だけではない。すでに80歳を超えた父は、足腰も弱り、夜中のトイレに立つのも一苦労・・・さらに、フジタを悩ませたのは、父の異常なまでのお金への執着だった。思うように動かない体にも関わらず、「内縁の妻」にお金を渡そうと、目を離した隙にひとりで出掛けてしまう。そんな中、フジタの元に父が「救急車で運ばれた」と連絡が・・・ 30年以上も絶縁状態だった父親と息子の同居生活。フジタはそこで初めて父の思いを知ることになる・・・

No.1053

片付けられない部屋 〜ゴミの中に埋もれた思い出〜

片付けられない部屋 〜ゴミの中に埋もれた思い出〜
  • 都内のアパートで暮らす26歳のみずきさん。家賃3万円台のワンルームは、足の踏み場もないほどのゴミで溢れている。食べ終わった食料品の袋やペットボトル、大量の衣類…みずきさんがゴミを捨てられなくなったきっかけは、自身の過去にあった。10代で両親が離婚。長男のみずきさんは、親の夢でもあった「研究者」を目指すため、幼い頃からの猛勉強の末に、東京大学に現役で合格。はた目には順風満帆に見えた人生だが、みずきさんは、成長と共に変化する見た目に違和感を覚えていた。だんだん“かわいくなくなっていく”自分の姿…「自分を変えたい」と、大学入学を機に手に取ったのは女性服。 しかし、突然、変貌した姿を見た周囲の人たちは、次第にみずきさんから離れていく。「人は離れていくけど、物はずっとそばにいてくれる」。以来、誰かからもらったものを手放せなくなった。たとえそれが、他人の目にはゴミとしか映らなくても… そんなみずきさんの唯一の理解者が、親友のミクさん。久しぶりに、ゴミでいっぱいのみずきさんの部屋で遊んだ二人が偶然見つけたのは、みずきさんが苦しかった時期に、同級生がくれた心遣いの差し入れ。ミクさんから背中を押され、みずきさんは、数年ぶりに連絡を試みる。 ゴミの中に埋もれる「思い出」と本当の自分。それをもう一度確かめたいと、みずきさんは部屋のゴミを片付けることを決意する。そこから出てきたモノは…

No.1049

都会を捨てた若者たち 後編 〜27歳の決断〜

都会を捨てた若者たち 後編 〜27歳の決断〜
  • 自然の中で、お金やエネルギーに頼らない暮らしをしたい若者たち・・・ 栃木県那須町にある「非電化工房」は、自然と調和した暮らしを目指し、自分の力で生きていく技術を学ぶ場所だ。 2021年の春、ここにやってきたのは27歳の大地。幼い頃から、プロ野球選手になることを夢見て、名門高校に進学するも夢は叶わず。大学ではアメフトで日本一を目指すもレギュラーにはなれず、大手企業に就職するも1年あまりで辞めてしまった。常に「競争社会」を生き抜いてきた自分に疑問を感じ、人間関係も苦手で「本当の自分」を探すために、この地へやってきた。 同じく27歳の樹乃香は、都内の大学を卒業後、就職したものの毎朝の満員電車に心が折れてしまう。自然に囲まれた地で、カフェを経営したいという夢を持って、ここへやってきた。 常に、みんなの輪から独り離れて行動する“一匹おおかみ”の大地をメンバーの中で唯一、気に掛ける樹乃香。会話や食事を重ねるうちに、いつしか2人の間に恋心が芽生え、交際がスタートする。 ここで学ぶうちに「広大な山を自分の力で開拓する」という夢を抱くようになった大地は、「山探し」に動き出す。一方、地元に戻って「カフェ」をつくりたい樹乃香。 互いに追い求めるのは別々の夢・・・理想と現実のはざまで大きく揺れる2人。 卒業が迫る中、樹乃香の父の重い病が判明する。27歳の2人が下した決断は・・・

No.1042

たどりついた家族〜海の向こうの戦火と涙〜

たどりついた家族〜海の向こうの戦火と涙〜
  • 『たどりついた家族Vol.1~海の向こうの戦火と涙~』 (2022年5月放送のオリジナルカット版) 第60回ギャラクシー賞「報道活動部門」奨励賞 受賞 2022年春・・・赤いランドセルを背負った少女が新宿区の小学校へ入学した。 レギナちゃん(6)は、わずか3週間前、戦火の中を脱出し、日本へとたどり着いたウクライナからの避難民だ。 新宿区に住む和真さん(35)・アナスタシアさん(22)夫妻。日本とウクライナで暮らしていた2人はマッチングアプリを通じて知り合い国際結婚。日本で新婚生活を始めた。 あれから2年半・・・突然、母国を襲ったロシアによる侵攻。アナスタシアさんの故郷には、母・マーヤさん(44)と年の離れた妹・レギナちゃん(6)、弟・マトヴェイくん(4)が暮らしていた。昼夜を問わず町に鳴り響く空襲警報と防空壕に逃げこむ毎日・・・ 3月上旬、母子は、アナスタシアさんが暮らす日本へ避難することを決意する。アナスタシアさん家族の1万kmにおよぶ脱出行が始まった。避難民であふれる列車に揺られ、バスを乗り継ぎ、歩いて国境を越え、隣国ポーランドまで40時間の道のり。そして飛行機を乗り継ぎ、故郷を出てから2週間後の3月17日、3人は日本へたどり着いた。 全く言葉の分からない異国の地で始まった新生活。和真さん夫妻の自宅に身を寄せながら、レギナちゃんは小学校に入学。マトヴェイくんは幼稚園へ通うことに。一方、母・マーヤさんは、ウクライナへ帰りたいという切実な思いを抱えていた・・・ 戦火に翻弄され、遠く離れた日本へたどり着いたある家族の2カ月を見つめた・・・

No.1020

ボクと父ちゃんの記憶 〜家族の思い出 別れの時〜

ボクと父ちゃんの記憶 〜家族の思い出 別れの時〜
  • いま、父の中から家族の記憶が消えようとしている… 緑に囲まれた千葉・睦沢町で暮らす高校3年生の息子、大介さん(17)は、父の介護を続ける、いわゆる「ヤングケアラー」だ。父・佳秀さん(65)は、50歳の時に、若年性アルツハイマー型認知症と診断された。それから15年、病の進行は進み、家の中を歩き回り、今では家族との会話もままならず、トイレに一人でいくこともできなくなった。いつも笑顔で、優しいスーパーマンみたいだったお父さんが… 母・京子さん(53)と大介さん、2人の妹が続けてきた介護生活は、いま“限界”を迎えようとしていた。進行していく父の認知症を前に、一家は父を介護施設に入所させるかどうかと悩み始める。 毎日、顔を合わせることで、ようやく繋がっている父の中の家族との記憶。もしも、この家を出て、介護施設に入れば、認知症が一気に進行してしまうかもしれない。コロナ禍もあって、入所すれば、半年以上、家族との面会は許されないという現実。この家を出て行けば、父の頭の中から、自分たち家族の存在は、完全に消え去ってしまうのではないか。それは、実質的に、父と家族の「お別れ」を意味する… カメラは、若年性認知症の父の介護で揺れる息子と、その一家のひと夏を見つめた。 ■ABU(アジア太平洋放送連合)賞 審査員特別賞 米・NYフェスティバル2022 ドキュメンタリー普遍的関心部門・銅賞

No.1017

人生の終わりの過ごし方 〜「ダメ人間マエダ」の終活〜 後編

人生の終わりの過ごし方 〜「ダメ人間マエダ」の終活〜 後編
  • 自らを「ダメ人間」と呼ぶマエダは44歳のパチスロライター。都心の裕福な家庭の一人息子として生まれ、幼稚園からエリート街道を歩むものの、同級生の中でただ一人、大学に進学せず、ギャンブルにのめり込み、トラック運転手や豆腐店、転売業など職を転々としてきた。20歳で最初の結婚をしたが、今は「バツ2」で現在は、年老いた母と二人で暮らしている。30代半ばで、ようやく巡り会えた天職がパチスロライターの仕事。“ゲス”なキャラクターとスーツ姿で、ファンに愛されてきた。 2020年2月。そんなマエダが余命宣告を受ける。医師からは「余命は3カ月から半年」と言われた。マエダは友人たちに全てを語り、「最後まで楽しく死にたい」と、自らの“終活”に付き合ってもらうことに。 「やりたいことは我慢しない」と、酒を飲み、タバコを吸い、麻雀に興じ、旅に出るマエダだが、余命宣告から半年が過ぎ、体は悲鳴を上げ始めた。 がんの進行は止まらず入退院を繰り返す中、手術も難しい状況となり、母と2人、緩和ケア専門のホスピス探しを始める。全身の痛みと歩行困難な中、年老いた母の肩を借り、足をひきずりながら歩く。大量の痛み止めの薬を飲みながら「今、敗戦処理をしてるんだなと思うと悲しくなっちゃう」と自分の運命を嘆くマエダ。 「自分らしく生きること」「最後まで幸せに生きること」だけを願ったマエダの終活を追った1年の物語の結末は…

No.1016

人生の終わりの過ごし方 〜「ダメ人間マエダ」の終活〜 前編

人生の終わりの過ごし方 〜「ダメ人間マエダ」の終活〜 前編
  • 自らを「ダメ人間」と呼ぶマエダは44歳のパチスロライター。都心の裕福な家庭の一人息子として生まれ、幼稚園からエリート街道を歩むものの、同級生の中でただ一人、大学に進学せず、ギャンブルにのめり込み、トラック運転手やパチスロ店、豆腐店、転売業など職を転々としてきた。20歳で最初の結婚をしたが今は「バツ2」で、元妻たちとの間には3人の子供がいるが会うことはない。現在は、年老いた母と二人で暮らしている。 40代になり、ようやく巡り会えた天職がパチスロライターの仕事。記事を書き、番組やDVDにも出演、“ゲス”なキャラクターとスーツ姿で、ファンに愛されてきた。 2020年2月。そんなマエダが余命宣告を受ける。過去に手術したがんが進行し、全身に転移。医師からは「余命は3カ月から半年」と言われた。マエダは友人たちに全てを語り、「最後まで楽しく死にたい」と、自らの“終活”に付き合ってもらうことに… 日々、がんの進行が進み、治療や薬の副作用で体が悲鳴を上げても、酒もタバコもやめず、仲間たちと一緒にうまいものを食べる。そんなマエダの姿に仲間たちも特別扱いすることなく、マエダの“終活”に寄り添い続ける。 そして2020年6月、余命宣告の時期に差し掛かったころ、マエダは、新型コロナに感染し入院してしまう… 「自分が死ぬまで撮影してほしい」と語るマエダの“終活”をカメラは見つめ続けた…

No.1014

笑顔で生きよう〜お母さんと僕の約束〜

笑顔で生きよう〜お母さんと僕の約束〜
  • 「私が病気と闘う姿を記録してほしい」… 2020年冬、私たちが出会ったのは、料理研究家の高木ゑみさん(35)。8歳の一人息子と2人で暮らすシングルマザーだ。2020年10月、長引くコロナ禍の中でも、オンラインで料理教室を開催するなど、精力的な活動を続けていたゑみさんは、腰に強い痛みを感じる。病院に行き検査をすると、そのまま緊急入院。腰の痛みの原因は、肺から転移したがんによるものだった。突然、医師から宣告された「ステージ4」のがん。すでにがんは体のあちこちに転移していたのだ。 そんな彼女が始めたのは、病気のことを包み隠さず、世の中に伝えること。入院中の病室から、いつもと同じようにメイクをし、常に笑顔を絶やすことなく、毎日のように病状や今の心境を報告していった。気がかりなのは8歳の息子のこと。ゑみさんは「この子のためにも生きる」と、前向きに病気を乗り越えようとする姿をSNSで発信を続けていく。 去年12月、35歳の誕生日を迎えたゑみさんの病状は回復を見せ、退院できることに…彼女はすぐに、オンライン料理教室やセミナーを開始、新商品の開発に乗り出した。治療の影響で髪が抜けても、ウィッグをつけ楽しんで見せることで、“笑顔で生きる”を実践。息子との平穏な暮らしを少しずつ取り戻していった。 がんと闘いながらも、いつも明るく笑い続ける母と、そんな母が「世界で一番大好き」という一人息子の日々をカメラは見つめた…

No.1008

はぐれ者とはぐれ猫 〜小さな命を救う男の闘い〜

はぐれ者とはぐれ猫 〜小さな命を救う男の闘い〜
  • 名古屋の町に、ある怒りと闘いながら日々を生きる男がいる。革ジャンがトレードマークの阪田泰志(36)。彼が全てを注ぎ込む仕事は“猫の保護活動”。自由奔放な気分屋で、普通の会社員になることは考えたこともなく、自らを“活動家”と呼ぶ“はぐれ者”だ。7年前に自身の行き場を失って始めた保護活動だが、運営するシェルターは火の車。1000万円もの借金を抱えながら多くの猫を保護し続けている。 ペットブームやコロナ禍の巣ごもり需要…猫を飼う人々が増える一方で、保護の相談が後を絶たない。その数は毎月20件以上もあるという。依頼を受け、向かった先にいたのは“捨てられた子猫”。保護すると驚くような悲惨な姿だった。一体誰がこんなことを…。動物愛護センターからも猫を引き取り、新たな飼い主が見つかるまで休みなく深夜まで世話をし続ける生活。彼は“人間の身勝手な行動”で、猫が犠牲になっていることが許せないのだ。そんな阪田の元に届いた一通の手紙。薬物所持での罪で刑務所に服役する女性が「飼い猫を預かってほしい」と頼んできたのだ。さらに、崩れかけた家族関係によって起こった“多頭飼育崩壊”。劣悪な環境でやせ細った猫たち。怒りをこらえていた阪田だが、身勝手な飼い主と真っ向から向き合っていく。小さな命を救う男と行き場を失った猫たちの向こう側に見えてきたものとは…。

No.1006

エピソード1006

エピソード1006
  • どんな過去を背負っていても、必ず居場所はある・・・ 茨城県日立市。チェーン店が並ぶ国道沿いに、まるで終戦直後にタイムスリップしたような佇まいの不思議な一角がある。13軒の小さな飲み屋が並ぶ「塙山キャバレー」。 ここで生きるママたちは、自分たちのつらい経験すら武器にして、人生に疲れた客の心をそっとすくい上げてくれる。 17歳の時に母親から置き屋に売り飛ばされたという「めぐみ」のママ。「開き直らないと何もできない」と、壮絶な過去も笑い飛ばし、破格の値段で客たちをもてなす。そんなママが気にかけるのは、幼なじみの男性客・・・ 塙山キャバレーでラーメン店を営んでいたが、火事で5軒を延焼させた男。一度は自殺も考え、今は生活保護を受ける身となった男性を、めぐみママは何かと励ます。 一方、かつて別れた娘と20年ぶりの再会を果たした「ラブ」のママ。最初は和やかな二人だったが、次第に娘から厳しい言葉を投げられる。さらに息子二人もやってきて“捨てた”我が子のつらい過去を聞くことに。一度は壊れてしまった家族の修復は、やはり一筋縄ではいかなかった。 そして、塙山キャバレーで火事を起こした男は「めぐみ」の馴染み客と花見へ。桜の余韻に浸りながら、2人は今までの人生を静かに語り合った。 こんな人と人との出会いが、この街にはある。 そして、コロナ禍での苦境に耐えるママたちの元へ明るい知らせが・・・

No.1005

エピソード1005

エピソード1005
  • トタン張りの小さな建物が肩を寄せあうように立ち並ぶ飲み屋街。女たちが守るその場所は、人生の重荷を下ろし、心をほどく場所なのかもしれない・・・ 茨城県日立市。チェーン店が並ぶ国道沿いに、まるで終戦直後にタイムスリップしたような佇まいの不思議な一角がある。13軒の小さな飲み屋が並ぶ「塙山キャバレー」。 店を守ってきた女たちは過酷な人生を歩んできた。「めぐみ」のママは17歳の時、眠っている間に母親から芸者として身売りされたという。なんとか逃げ出し、たどり着いたのがこの街だった。 「京子」のママは夫に続き息子を亡くしたばかり。それでも笑顔で店に立つ。ここはそうした訳ありのママたちが、力を合わせて守り続ける特別な場所だ。 そんなママたちの店を「心の拠り所」に、様々な過去を抱える人々が夜な夜な塙山キャバレーに集まる。この街で自ら営んでいた店で、周囲の店も燃やしてしまう火事を起こし自殺を考えた男。突然、妻を亡くし、一人家に引きこもっていた男。コロナ禍で演奏の場を奪われたバンドマンたち・・・ママたちは、そんな客の話を黙って聞き、時に説教し、時に歌うことで、彼らの心をほぐしていく。 2020年も終わろうとしていた夜、塙山キャバレーに事件が・・・自らの過去を決して語らなかった「ラブ」のママを一人の女性が訪ねてきた。ママが20年前に生き別れた娘だった。複雑な過去を抱える母と娘の20年ぶりの再会。果たしてその行方は・・・

No.990

エピソード990

エピソード990
  • 星愛美、53歳。年間を通して全国のストリップ劇場を巡業しているストリッパーの中で、日本最高齢といわれる業界のレジェンド。彼女のステージは、若い踊り子が舌を巻くほどエネルギッシュで、圧倒的な迫力に満ちている。通常なら、引退同然の年齢である彼女が、なぜ、ステージに立ち続けるのか。およそ1年彼女を追うと、様々な理由が見えてきた。落ちこぼれて社会に反発していた少女はやがて、AV嬢、ストリッパー、ホステスなどの職業を繰り返すうちに、子宮がんを患い7年もの闘病生活。社会に戻ろうとしたときに、再び選んだ仕事がストリッパーだった。女性であることを意識したとき、出てきた答えだった。そんな彼女が魂を込めたステージは男性だけでなく、女性をも魅了する。ある人は、見ていると「幸せになる」と彼女の踊りを讃えた。いつしか、愛美が出演する全国のストリップ劇場を追いかけ愛美をサポートする星組なるファン組織もできた。そのメンバーの一人が、末期がんと闘っている。愛美はファンのためにステージに立ちたいとは思うものの、年齢による衰えや股関節の激痛、コロナ感染の恐怖などで限界を感じ、引退すべきか苦悩する。しかし、愛美には引退できない深いわけがあった。

No.982

私、生きてもいいですか ~心臓移植を待つ夫婦の1000日~後編

私、生きてもいいですか ~心臓移植を待つ夫婦の1000日~後編
  • 体に機械を埋め込みながら、心臓を待ち続ける人々がいる・・・血液を送る心臓のポンプ機能が低下してしまう難病、「拡張型心筋症」と闘いながら心臓移植を待ち続ける容子さん(当時51)とクマさん(当時41)。 2人の体には、補助人工心臓(通称・バド)という、モーターの力で心臓の動きを助ける機械が埋め込まれている。 2011年に「植込み型バド」が保険適用されて以来、心臓移植を待つ患者は急速に増え、今や毎年約160人がバドを入れて移植待機となっている。しかし、日本のドナー数は海外に比べて桁違いに少なく、心臓移植の平均待機年数は現在約6~8年という。この長い年月をどうやって乗り切るのか・・・ 移植待機2年半のクマさんは、バドのケーブルの入り口から体に入った細菌が血液に回る感染症で長期入院を余儀なくされていた。妻の友子さんは夫の実家で暮らしながら、アルバイトを2つ掛け持ち、生活を支えていたが、ある日試練が訪れる。 クマさんのバドの中に血栓ができている疑いがあり、機械自体を取り替える大手術に臨むことになった。ところが、術後に状態が悪化し、生死の境をさまようことになってしまう。 一方、移植待機5年目を迎え、いよいよ移植の順番が近づいて来た容子さんだが、ある出来事がきっかけで深く心が傷つき、移植への心構えもままならない状態に・・・ 心臓移植の待機患者とその家族の、生きることへの渇望と心の揺らぎを追った3年間の映像記録。

No.981

私、生きてもいいですか ~心臓移植を待つ夫婦の1000日~前編

私、生きてもいいですか ~心臓移植を待つ夫婦の1000日~前編
  • 関東地方のとある病院で、一人の男性が人生を賭けた大手術に向かおうとしていた。元料理人のクマさん(当時41)。その彼を見送るのは、大学生と高校生の子供を持つ、容子さん(当時51)。二人は奇しくも同じ病院で、同じ病と闘いながら、ともに心臓移植を待つ“戦友”だ。 二人が闘う「拡張型心筋症」は心臓が肥大し、血液を送り出す心臓のポンプ機能が低下してしまう原因不明の難病だ。悪化すれば、心臓移植しか助かる道はない。しかし、日本はドナーの数が海外に比べると桁違いに少なく、国内で行われる心臓移植は年間約50~80例程度。それに対し、850人以上が心臓移植を待っていて、多くの患者が移植までたどり着けずに亡くなってしまう現状がある。生きるために、容子さんとクマさんは、体に補助人工心臓(VAD)を埋め込み、いつ来るかわからない移植を待ち続けている。 病は二人の人生を大きく変えてしまった。容子さんは、愛する子供たちと離れて暮らすことになり、「自分は人が亡くなるのを待っているのか?人の心臓をもらって生きる価値が自分にあるのか?」と思い悩む。クマさんは仕事をクビになり、妻の友子さんのアルバイト代に頼って生活することにふがいなさを感じていた。そんな中、ケーブルの入り口から入った細菌がクマさんの体をジワジワとむしばんでいく・・・ 心臓移植の待機患者とその家族の、生きることへの渇望と心の揺らぎを追った3年間の記録。

No.961

エピソード961

エピソード961
  • 草彅剛主演・月10ドラマ『終幕のロンド ―もう二度と、会えないあなたに―』の監修を務める遺品整理会社が見つめた孤独死の現実と、残された人々の思いに向き合う『ザ・ノンフィクション』で放送した実録ドキュメント(2020年6月放送のオリジナルカット版) 誰にもみとられることなく自宅で亡くなり、死後、長らく発見されない人々・・・ いわゆる“孤独死”が近年増加の一途を辿っている。そうした中、「孤独死は誰にでも起こりうる」と訴え、その独特な活動で注目を集める27歳の女性がいる。遺品整理人の小島美羽さんだ。 彼女は「孤独死の現場」を“ミニチュア”で再現し、なぜ孤独死が起こるのか、その本質を伝え続けてきた。そしてきょうも・・・多発する孤独死の現場に小島さんの姿があった。 遺品整理人は、孤独死などで亡くなった人の部屋を清掃し、残された遺品の中から、思い出の品を遺族に引き渡すのが勤め。小島さんが遺品整理人を志したきっかけは、17歳で父と死別したこと。「何もしてあげられなかった」という後悔の念から、自分と同じ境遇にある遺族を救いたいと考えた。そして2014年、東京・板橋にある遺品整理会社に入社、社長の増田裕次さんと二人三脚で日々、孤独死の現場と向き合っている。 増田さんは会社を立ち上げ20年、かつては「遺品整理人」と言っても誰も理解してもらえず、「縁起が悪いから近寄るな」と言われたこともあった。孤独死に対する世間の認識は、なかなか変わらないまま。増田さんと小島さん、二人には超えるべき課題が山積していた。遺品整理人が見つめる「孤独死の現場」、その向こう側にある物語を追った・・・

  • 草彅剛主演・月10ドラマ『終幕のロンド ―もう二度と、会えないあなたに―』の監修を務める遺品整理会社が向き合う孤独死の現実と、残された人々の思いを見つめた実録ドキュメント、ザ・ノンフィクション「孤独死の向こう側~27歳の遺品整理人~』(2020年6月放送)のオリジナルカット版<後編>。 孤独死の現場に寄り添い続ける27歳の遺品整理人・小島美羽さん。東京・板橋にある遺品整理専門会社で、社長の増田裕次さんとともに、日々、誰にも看取られず亡くなった人の部屋を訪ね遺品と向き合っている。 ある現場では、浴室で亡くなった50代男性が残したカードローンの返済明細や保育料の減額申請書、子どもたちの写真が見つかった。生活に苦しみながらも懸命に生き、そして静かに人生を終えたその姿が残されたものから浮かび上がってくる。また別の部屋では、恋人を亡くし、心を病み、酒に溺れた末に孤独死した男性が。遺品の中には、愛する人を思い書かれた“詩”が、震える文字で綴られていた。 遺品の一つ一つに刻まれている故人の人生や思いを丁寧に拾い上げるのが小島さんたちの仕事だ。現場には遺族が立ち会うこともあるが、「亡くなった人を“かわいそう”と見ないでほしい」と伝える。小島さんはそうした想像や偏見にも静かにあらがってきた。 そんな中、増田社長に父親が倒れたという一報が入る。急ぎ実家に駆けつけたが、すでに父は息を引き取っていた。遺品整理人である自分が父の遺品を整理することになるとは・・・増田さんは、亡き父が大切に残していた自分の幼い頃の写真を見つけ、改めて「生きた証を残すこと」の意味を実感し、これをきっかけに新たな取り組みを始める・・・

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