涙をふいて

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No.11

旅立ち

旅立ち
  • 健太(二宮和也)は、理絵(黒坂真美)が画家の桐原(国広富之)から頼まれていた絵のモデルになってしまったことに失望。理絵との別れを決意した。だが、この時健太はお金のためにモデルをしたわけではない理絵の本心を、まだわかってやることができずいた。勝男(江口洋介)は、桃(上戸彩)がヌードになることを止めるため健太と一緒にプロダンションへと出向いた。しかしマネージャーの高橋(矢島健一)は、「本人の承諾は取ってある」と言い、他人である勝男がここまでしゃしゃり出てくるのは「こういうことでしょう」と、200万の札束を勝男に突き付けてきた。その上側にいた桃も「これは私1人の問題です・・・」と言う。 これには、さすがに勝男もキレた。そして、桃の頬を思いきり叩き、札束を高橋めがけて投げ付け、「桃はうちの大切な子供だ!商品じゃねぇ!」と言い放つと健太と一緒に事務所を後にするのだった。だが高橋はそんな2人に向かって、すでに明日、映画の記者発表が開かれること、契約不履行の場合大きな損害がうまれることを告げるのだった。その夜、翌日に備えてホテルに泊まっていた桃は、何かあると相談にのってもらっていた手塚(トータス松本)に電話をいれていた・・・。 『村田工務店』では、雄一郎(いかりや長介)が再び図面に向かっている。以前注文を受けていた一軒家を純日本家屋にするこだわりとチャンスをまだ捨てきれずにいたのだ。健太にいまどきこんな家は流行らねぇのか?と尋ね、若いもんの気持ちみたいなものを探ってみたりしながら・・・。そして健太の「家のあかりがいつもついてて、いつもお父さんお母さんがいて・・・」ということばを聞いた雄一郎は安心したようにうなずくと、健太に初めて材木を削るという仕事を任せてくれるのだった。 それから数日後のこと・・・雄一郎のもとを発注者である菊池(田中龍)が妻・キャサリン(Laura・Windrath)に伴われやってきた。そして、「妻の望むような純和風なものをお願いしたい・・・」と雄一郎に改めて発注をしてくれたのだ。雄一郎は、キャサリンに抱き締められながら嬉しそうにつぶやいた「だから諦めるなって言ったろ」。 一方、再開された勝男のアメフトの練習は続いていた。相変わらず学校に行けずにいる康太(辰巳雄大)と良太(神木隆之介)が見守り、珠美(内田有紀)が手作りのおにぎりを差し入れてくれる。そして、そんな二人の様子を複雑な思いで見つめる手塚もいて・・・。勝男は、まもなく行われる試合を康太に見せるつもりでいた。亡き父と自分を結びつけてくれたアメフトというものの素晴らしさや楽しさをその目で見て欲しいと思ったから。 そして試合当日。勝男は4人の兄弟、珠美、手塚らと一緒に白熱する試合に声援を送っていた。また同じ頃、『村田工務店』には退院を間近にした美沙子(岡田奈々)が、お世話になった挨拶にと咲子(いしだあゆみ)を尋ねていた。健太たちは、はじめて生でみる試合の迫力に興奮していた。だが、この後さらに兄弟たちを興奮させる展開が待っていたのだ。選手交替による勝男の出場が大山(堀勉)から告げられたのだ。練習不足もあり応援に徹するつもりでいた勝男に突然与えられた思い出深いポジションへの復帰。康太の視線を背に、勝男は思い切ってクラウンドへ駆け出して行った!第4クォーター。最後の攻撃に勝利をかける場面。

No.10

心の絆

心の絆
  • 勝男(江口洋介)は最近すっかり元気をなくしている康太(辰巳雄大)を心配して病院に連れて行ったが、医者から身体的な欠陥というよりむしろ精神的なものが原因ではないかと言われ、更に悩みを深くした。吐き気や登校拒否の理由を康太に問いただしても、なかなか本心を伝えてくれようとしないのだ。担任の早乙女(池内万作)は、わざわざやってきて、「下手なことをしてもだめ。どうせもうすぐ卒業だし、卒業証書は上げますから・・・」と責任放棄の発言ばかりで勝男をいらだたせるばかり。 それならばと考えた勝男は、もう一度仲間がアメフトをやっている所へと康太を連れ出した。体を動かすことの楽しさや喜びを見せ、元気を出してほしいと思ったのだ。そして、そんな勝男の気持ちにこたえるように、この時だけは康太も笑顔を取り戻した。そしてこの時勝男自身も、もう一度「走ってみたい!」と思うようになっていた。 その頃、健太(二宮和也)は、桃(上戸彩)の芸能界入りの契約書にサインし、決定した映画出演の話しを喜んでいた。しかし、雄一郎(いかりや長介)や咲子(いしだあゆみ)らの前で映画の話しをする時、フッと桃の表情が曇ってしまうことにも気が付いており、それが映画にヌードシーンがあることだとわかった時健太は愕然となった。しかし、桃の決心は変わらなかった。マネージャー高橋(矢島健一)から勝男は所詮他人。他人の善意はいつまで続くかわからないし、お母さんのこともあると聞かされ大きなチャンスに体当たりすることを決めたのだ。 「桃ちゃんは14歳、まだ子供なんだから守ってあげなきゃ」と理絵(黒坂真美)は言った。確かにその通りだと健太も感じた。しかし宙ぶらりん状態の自分には説得する言葉もないことを健太は思い知らされるのだった。実はこの時、珠美(内田有紀)も悩みを抱えていた。真太朗(トータス松本)からプロボーズされたことを考え続けていたのだ。勝男は「いくら何でも冗談だろ~」としか言ってくれない・・・。珠美は、思い通りにいかない仕事にも精神誠意打ち込む雄一郎と、それを支える咲子という、一番身近で心温まる夫婦の様子を見つめながら、ふと真太朗からのプロポーズの言葉を思い出したりした。 そんな中、康太に再び異変が起きた。その日、ようやく良太(神木隆之介)と共に登校したのだが、突然学校の前で引き返し、ビルの屋上に一人駆け上がったのだ。息急き切って戻り、康太の緊急事態を伝える良太。勝男は、必死で現場に走った!

No.9

求婚

求婚
  • その日桃(上戸彩)は映画のオーディションを受け、見事に最終選考にすすむことになった。健太(二宮和也)は次の最終選考には勝男(江口洋介)と一緒に行くからといい、芸能界入りに大反対する勝男を説得することを桃に約束する。だが、全員が揃っての夕食の席で、桃のことを聞かされた勝男の表情は憮然として冴えない。咲子(いしだあゆみ)は雄一郎(いかりや長介)が、久し振りに本格的日本家屋の発注を受けたこともあり、御機嫌で桃のことも喜ぶのだが・・・。その時、珠美(内田有紀)は、話しに入ってこようとせず、全く元気のない康太(辰巳雄大)の様子が気に掛かっていた。 実は、康太は、新任の早乙女(池内万作)先生に呼ばれ、クラスメイトの教材費がなくなったが「君が盗んだのでは・・・?」と疑いをかけられていたのだ。珠美はそんな康太のことを勝男に話した。一緒に耳を傾けていた手塚(トータス松本)は、思春期のはじまりかもしれないし、火事で突然環境が変わったことに対するストレスはいつ爆発してもおかしくない、「口先だけでのうてしっかりと見守ったれ」と勝男に言い聞かせるのだった。「口先だけでなく・・・か・・・」その夜、手塚のことばをかみ締める勝男の視線の先には、思い出のメットがあった。 翌日、勝男は先輩たちが今でも時々集まってボールを追いかけている河川敷に康太と良太(神木隆之介)と一緒に出かけた。そして「君達のお父さんは立派な選手だったんだぞ」と大山(堀勉)という先輩に父のことを聞かされた2人は、勝男と一緒ボールを追いかけ出したのだ。勝男は笑顔の戻った康太を見つめていた。 その後、勝男は健太から桃のやることに賛成してやって欲しいと持ち掛けられた。それは同じようにダンサーになりたくてニューヨーク行きを夢見る理絵(黒坂真美)との出会い、そして自分はまだ夢さえ持てずにいるというのに、ちゃんと夢を見つけてそれに向かっていこうとする妹を一緒に応援してやって欲しいのだという健太の本当に真剣な思いだった。 しかし実はこの時、桃の思いがぐらつきはじめていたのだ。渡された台本の中にあった、『一糸まとわぬ裸体・・・』という書き込み。「親いないし、ハングリーだろ?」最初から承知で、しかも勝算ありでこともなげにつぶやくマネージャー高橋(矢島健一)だったが・・・。そしてまた、雄一郎にもショッキングな出来事が起こっていた。本格的日本家屋の依頼主・菊池(田中龍)が、雄一郎の描いていた設計を全面的に否定。「町大工の棟梁はトンカチだけもってりゃいいの」とまで言いはなったのだ。勝男は咄嗟に菊池に掴みかかろうと立ち上がった!

No.8

心の傷

心の傷
  • その日桃(上戸彩)は、手塚(トータス松本)のアパートにやってきてオーディションを受けてみないかとプロダクションに誘われていることを相談していた。勝男(江口洋介)の反対は目に見えている。だけど受けてみたい・・・。桃は頭ごなしでなく、じっくりと話しを聞いてくれる手塚をまず頼ったというわけだ。「取り敢えずやってみたらエエ」。思った通り背中を押してくれた手塚にほほ笑む桃。そして、そのお返し!?に「珠美さん(内田有紀)にちゃんと告白した方がいいですよっ!」。手塚の本心を見透かしてアドバイスしてやる桃だった。 その頃、村田工務店には手塚を尋ねて一人の紳士(神山繁)がやって来ていた。「刑事?」「まさか!」「てっちゃん、何やったの?」。勝男や珠美たちの勝手な憶測が飛び交う中、その紳士は「私は医師で手塚真太朗の父です」と名乗ると、息子に会わせて欲しいと申し出た。その後、手塚は、雄一郎(いかりや長介)咲子(いしだあゆみ)立ち会いの元、父の林太郎と対面した。林太郎は、雄一郎らの前で息子の生い立ちなどについて話した後、経営する病院の後継者として戻ってくるよう切り出した。「形だけの医院長でいいから・・・」と。手塚は、何も答えず目を閉じて父の話しを聞いていた。 翌日、作業場には沈んだ様子で材木に鉋をかける手塚の姿があった。勝男からは「ほっとけ」と言われたが、健太(二宮和也)はいたたまれず林太郎を現場に呼んでしまう。仕事ぶりをお父さんに見てもらって、大工として一流のところを見せてやればいいと思ったのだ。 だが、林太郎は「医者になることに逃げ出した者が、職人になどなれるはずがない!」と激怒。「明日の朝迎えにくる」と言い残し、その場を後にした。その頃、勝男の大反対にあいながらも受けたオーディションで、桃は順調に選考に残った。健太は桃から報告をうけ共によろこびあったが、夢を見つけ、それに向かっていってる妹のことをちょっぴりうらやましくも思った。コンビニで知り合った理絵(黒坂真美)も、大好きな踊りに夢をかけてみたいと言っていた。手塚と父親のこともあったせいか、健太は今置かれてる自分のことを、この時考えはじめていた。 その夜。作業場には一人黙々と鉋をかける手塚の姿があった。物音に気付き目を覚ました良太(神木隆之介)が、そばにちょこんと座わる。「起こしてもうた?・・・ごめんごめん、削らなあかんの残ってたから」手塚はそういうと、必死で削り続けた。翌朝。勝男は作業場に立て掛けられた綺麗に削られた材木を発見すると雄一郎に言った「おやじさん、あいつ大阪に帰るかもしれない・・・」。

No.7

愛の歌

愛の歌
  • ある日勝男(江口洋介)は、お手製のスケジュールボードの前に立ち、健太(二宮和也)、康太(辰巳雄大)、良太(神木隆之介)らに11月22日という日がいかに大事な日かについて話し始めた。その日こそ大西勝男の生まれた記念すべき日であり、盛大なパーティをして祝う日なのだと。あきれはてうつろな表情で勝男を見あげる3人。中でも康太は、熱でもあるのかひときわうつろな表情。だが勝男は「気合いで治せ、かぜは病気じゃない!」といつもの調子でいうと、さっさといつもの居酒屋に向かっていくのだった。最近入ったばかりの可愛いバイトのゆかりちゃん(井川遥)に会うために。だが、勝男が行くとすでに店には先客の雄一郎(いかりや長介)、手塚(トータス松本)、田中(酒井敏也)の姿・・・。唖然ボー然の勝男。とそこに珠美(内田有紀)が「桃(上戸彩)が帰ってこない!」と駆け込んできた。あわてて家に戻った勝男たちが「夜遊びする子じゃない・・・まさか誘拐?」と桃のことを心配していた時、1本の電話が入った。それは長野で療養中の美沙子(岡田奈々)からで、桃がこちらに来ているというものだった。「何か相談ごとがあったらしい」そう珠美は言ったが、親代わりを自負する勝男にとっては、少々ショックな桃の行動だった。 翌日、勝男は兄弟らと一緒に長野に向かった。桃は、芸能プロダクションにスカウトされ返事に困り悩んでいた。そして、実はこの時良太も勝男には言えないいじめの悩みを母にはそっと打ち明けていたのだ。東京に帰って良太の悩みを知った勝男は、「先生に相談しよう」という珠美を制して、「向っていくことを教えなきゃ一生なめられる!」と言うと、良太にいじめっこにぶつかっていくといういつもの勝男流解決法を叩き込むのだった。 そして良太は、ある日いじめっこに正面から体をぶつけていき、結果傷だらけで帰ってきた。それを見た桃は、以前、後をつけられ見張られたこともあって、勝男を責めたてた。「ケンカさせたり、人のあとつけてきたり、なんで余計ことばかりするんですか!」。「そうだよ、自分の意見ばかり押しつけて!」康太も続いて言う。「これからはお母さんに相談します!私たちに構わないで」。・・・すっかり落ち込む勝男。「うるさい奴がいなくなった」とホッとする桃に康太。だがそんな兄弟たちの様子をみていた健太が、たまらず立ち上がった。「なんかしたのか?お前ら良太のために何かしたのか!」。言葉も出ず健太を見つめる2人で・・・。

No.6

恋の嵐

恋の嵐
  • ある日のこと、勝男(江口洋介)は康太(辰巳雄大)の家庭訪問で、担任のエリ子先生(池端絵美子)を迎えていた。だが勝男は、康太の進路のこと生活状況のことなどを熱心に話すエリ子先生の言葉も上の空、なんとかデートの約束を取り付けることに必死で、康太も呆れ顔。ところが帰り際、意外なことにエリ子先生の方から「今度の土曜日ゆっくりお話ししたいことがあるので・・・」と申し出てきたのだ。もちろん即座にOKする勝男。これで、恋の成就のあかつきに熱烈なキスを!と密かに競いあっていた健太(二宮和也)に1歩リードと得意満面。 一方、健太も雑誌に掲載されているデート必勝法マニュアルなどを熟読し、麻衣(椎名法子)との“公園キス”を画策していた。そんな2人のことを村田工務店の面々はそれぞれのやり方で手助けしてくれる。「話に詰まったら占いのことでも話せばいいよ」と勝男に本を差し出す康太。手塚(トータス松本)は、あまり役には立ちそうもない経験談を健太に話してきかせ、咲子(いしだあゆみ)も雄一郎(いかりや長介)とのなれ染めなどをおノロケ半分で打ち明ける。はたして、どれが2人の恋に貢献するのか? そんな中、雄一郎は、「手作りのプレゼントは案外効く・・・。母さん口説くとき、これでいろんなものを作った」と健太に使い込んだ古い小刀を渡し、「お前も職人の端くれなら、これで心意気見せてやれ」と粋なアドバイスをしてやるのだっだ。 そして日曜日。勝男はエリ子先生との、健太は麻衣との約束の日がきた。勝男は、喫茶店のテーブル越しドギマギしてエリ子先生からの話を待っていた。だがエリ子先生からの話というのは、なんと「来月結婚するので・・・」という酷な報告。ショックで唖然とする勝男・・・。同じ頃、健太は公園で麻衣を待っていた。今日は麻衣の誕生日。手にはプレゼントの手製のストラップ。工務店では、珠美や咲子が腕によりをかけた特製ディナーを作り2人のことを待ってくれているのだ。健太は、麻衣が来るのを待った。やがて麻衣は公園にやって来て・・・。

No.5

約束

約束
  • その朝、勝男(江口洋介)はアメフトのヘルメットをかぶって真太朗(トータス松本)の枕元に正座した。悩みがあると決まってこの格好をするという勝男は、早朝から真太朗のアパートを訪れ、昨日、康太(辰巳雄大)の担任のエリ子先生(池端絵美子)から「会ってお話ししたいことが」と電話があった。愛の告白かもしれないけど、どう返事をすれば?と深刻そうに打ち明けたのだ。真太朗は、咄嗟に「康太のことだろう」と思った。そして、その直感通り、直後に村田工務店を尋ねてきたエリ子先生は、近々授業参観があることを隠しているのでは・・・?と聞き、家族をテーマにした作文を白紙で提出したことや工務店に世話になっていることを友達には「建築事務所にいる」と嘘をついてる康太の様子を勝男に知らせるのだった。 「誰にメシを食わせてもらってると思ってるんだ!」憤慨する勝男。だが、かつて自分も雄一郎(いかりや長介)が参観することを恥ずかしく思い、やってきた父を無視したこともある珠美(内田有紀)は、康太の気持ちもわかるといい、「ガキはガキなりに複雑なんだって」と勝男に康太の気持ちも思い計ってやるよう促した。この騒動の中、桃(上戸彩)は1人、中間テストの勉強に追われていた。だが、3日後の数学の試験を控えて勉強は思うようにはかどらない。勝男も珠美も、こればかりは・・・と尻込み。だが、そこで家庭教師をかってでた真太朗が、思わぬ能力を発揮、見事に難問を解く様を見た、一同は「一体何者?」と真太朗を見直してしまうのだった。 一方、兄弟を気にしつつもマイペースな健太(二宮和也)は、雄一郎からもらった初給料を手に、長野にいる母にマフラーを送り、ガールフレンドの麻衣(椎名法子)には、ネックレスを“いろいろありがとうそしてごめん”の意味を込め手渡した。それから数日後・・・授業参観日。前日、相変わらず自分を避ける康太に、「先輩とお前たちの面倒を見ると約束した以上、授業参観には行く!」と言った勝男は滅多に着ないスーツを着込み、いざ学校へ向かおうとしていた。 だがその時、勝男のお得意様の一人である文子ばあちゃん(原ひさ子)から雨漏りしているとの電話が入ったのだ。「代わりに行こう」という真太朗を、「あの家は俺の家だから」と制して、勝男は文子おばあちゃんの家にスーツのまま向かった。降りしきる雨の中、勝男は必死に作業をした。おばあちゃんのため、そして康太の参観の時間に間に合わせるため・・・。 その頃、康太のクラスでは、生徒たちが書いた『家族』の作文が順番に読み上げられていた。後ろに立つ父母たちのことを噂する生徒たちの中で、落ち着かない様子の康太。と、その時だった、激しい足音と共に誰かが教室に駆け込んできたのだ。「うわっ、誰のお父さん?」ざわつき始める生徒の視線の先には、濡れて泥だらけの勝男が立っていた。 「・・・!」そしてその時丁度、固まって後ろを振り向くことができない康太が作文を読む番が巡ってきたのだった。

No.4

運動会

運動会
  • その朝、勝男(江口洋介)は、「相談にのって欲しい!」と突然押しかけてきた真太朗(トータス松本)と健太(二宮和也)によって起こされた。朝1番のトイレは良太(神木隆之介)に先を越され、ただでさえ機嫌の悪い勝男は、珠美(内田有紀)の気持ちをそれとなく聞いて欲しいという真太朗の頼みも、その場にいた珠美にストレートに伝えるなど冷たい対応。「次は自分の番!」とやってきた健太のこともサラリとかわしてしまう。 だが、ここにもう1人、悩みを抱えしょげる者がいた。良太だ。そして珠美も咲子(いしだあゆみ)もその落ち込みようを心配するほどの悩みというのが・・・近くに迫った運動会にあった。 「康太(辰巳雄大)はリレーの選手だけど、良太は万年ビリらしい・・・」。少し前に聞いていたと雄一郎(いかりや長介)が皆の前で打ち明けるのだった。その日、珠美は会社の面接に行って帰る途中、真太朗に会った。今朝のことを詫び、勝手に面接がうまくいかなかったと決め付けて励ます真太朗に、怒りをあらわにする珠美。それでも2人肩を並べ歩いていると・・・「いいか!短距離は腕の振りと足だ!」突然勝男の声が響いてきた。そばには良太がいる。どうやら運動会に向けての良太の特訓が早速始まったのだ。 「急にやっても無理じゃない?」珠美たちの言葉など、勝男が聞くはずもなく、日々特訓は続けられた。そんな様子を見て、健太は「努力したって無理なものは無理」だと冷やか。来る日も来る日も、現場の掃き掃除しかさせてもらえない状況に、健太自身が苛立っていることもあるらしかった。 そんなある日のことだった。新たな騒動が、村田工務店に持ち上がった。工務店に出入りしている左官屋の田中(酒井敏也)が、街で偶然、咲子と若い男が談笑しているところを目撃。着飾っていつもと違った咲子の様子に、「おかみさんが不倫!?」と判断。勝男、真太朗に耳打ちしたのだ。「ああ、ちょっと不細工なばかりに・・・」、雄一郎に同情しきりの勝男たちだったが・・・。 ―いよいよ運動会の日がやってきた。天気は最高!だが良太の気持ちは、「またビリで笑われるかな・・・」と不安一杯で晴れない。だが、そんな良太に健太は言った。「大丈夫だ。お前は一人じゃない。お前が辛いと俺も辛い・・・だから、頑張れ!みんなで応援してる。家族だもんな」。そして良太は、勝男たちの声援を背にスタートラインに立った。

No.3

母と娘

母と娘
  • 村田工務店の朝。今日も勝男(江口洋介)は、子供たちより早くトイレに駆け込んではガッツポーズ!桃(上戸彩)のブラジャーを干してるところを憧れのOLに見られたと大騒ぎしたりと誰よりも元気。 だが、そんな勝男とは対称的に珠美(内田有紀)の表情は冴えない。実は、夫の弘明(加勢大周)から最終的な話し合いがしたいという手紙が、離婚届と一緒に届いたのだ。「いつかは迎えに来てくれるかもしれない・・・」そんな期待が、この手紙によって絶たたれてしまった。1人、部屋で思いにふけっていた珠美は、フッと思いたつとピアノを弾き始めた。そしてそのピアノの音を居間で耳にした桃は、突然涙を浮かべたのだ。勝男は、今朝のブラジャーの件で泣いてしまったのかとギクリとした。だが、健太(二宮和也)だけは、桃の涙の理由を知っていた。桃の出場するピアノの発表会が近付いていたのだ。 見舞いに行った病室。少ししゃべることができるようにまで回復した母の美沙子(岡田奈々)も、そのことを気にしているようだった。だが、桃は火事の日から練習さえしていないし、そんな余裕もないからと出場はあきらめると健太に言う。それでも何とかしたいと、麻衣(椎名法子)に協力してもらい、桃が練習していた曲の楽譜を手に入れてやる健太。事情を知った勝男も「とにかくやってみなきゃ!」と珠美のピアノで練習して挑戦してみろ!とけしかけるのだが・・・。 一方、話し合いに出掛けた珠美は、本人でなく代理の弁護士がきたことにショックを受け、そのことを勝男に打ちあける。そして、そうと知っては黙ってられない性分の勝男は手塚(トータス松本)と一緒になぜか健太まで引き連れて弘明の元へ。珠美のダチだ!と啖呵をきると「会って話しをしてやれ」と言い放つのだった。 数日後。治療のため、美沙子の長野への一時転院が決まった。その時、桃は珠美のピアノの前で、一心に鍵盤に向かっていた。勝男は、子供たちがショックを受けることを珠美と気遣いながら、「あの旦那のどこがよくて結婚したんだ?」とさりげなく珠美のことに話しを向けた。そして、「スーツ姿がめずらしかっただけっ・・・」などと返す珠美に、弘明を呼び出したことを伝えるのだった。

No.2

母さん

母さん
  • 勝男(江口洋介)と4人の兄弟たちとの共同生活が始まって数日が過ぎた。だが、マイペースで朝シャンをする桃(上戸彩)に、まだおねしょの止まらない良太(神木隆之介)。そして健太(二宮和也)は一緒に食事を取ろうともせず・・・とまだまだ勝男を悩ませる問題は多い。雄一郎(いかりや長介)と咲子(いしだあゆみ)夫婦も、給料の前借りを再三頼みにくる勝男のことが心配でならない。かと言って、意識不明の美沙子(岡田奈々)が今日明日のうちに回復する見込みはなく・・・勝男はとにかく頑張るしかないのだ。 そんなある日のこと、健太と同級生だという麻衣(椎名法子)が村田工務店を訪ねてきた。良太曰く、「おにいちゃんの彼女」という麻衣は、火事以来健太が学校に登校せずゲームセンターに入り浸ってるらしいと話した。その夜、勝男、珠美(内田有紀)、雄一郎、咲子らは村田家の茶の間に全員集合して健太の帰りを待った。「頭ごなしに怒鳴ってはいかん!」と勝男をたしなめる雄一郎。 そしてそれを聞いた手塚(トータス松本)が、元ヤンキーだった経験をいかして?まずは健太に事情を聞きにいくことになったが、完璧に勘違いしきってる手塚に健太が心を開くはずもない。ついに我慢しきれなくなった勝男は、「ゲーセン行ってるってどういうことだ?俺はフラフラさせるために学校行かんしてんじゃねぇぞ!」と怒りを爆発させ、健太ととっくみ合いのケンカを始めてしまうのだった。 翌日、顔を合わせることもなく学校に行った健太のことが気になった勝男は、仕事場を抜けだし駅前のゲームセンターに向かった。そして健太を見つけると「親を亡くして、お決まりのグレ方してんじゃねぇ!」と一方的に言い放つのだった。その時健太は初めて、学校を辞めてそこで働いていることを打ち明けた。火事で焼けてしまった桃の制服を買うためだということも。「・・・知らなかったろ?」。初めて聞かされた桃のこと、そして健太の言葉に勝男は打ちひしがれた。その夜、一人居酒屋で飲みながら、さらに落ち込んだ。「ちくしょう・・・あいつら俺の気持ちもしらねぇで!・・・俺がどんな思いで先輩の子ひきとったと・・・」。とその時だった、「気にいらないなぁ・・・ホント恩着せがましいよ」との声・・・やはり一人で飲んでいた珠美だった。珠美は言う。良太のおねしょのことだって、気合いと根性、独り善がりな解決法しかとってないのではないかと。もっと子供たちの気持ちを考えることが大切で、そうしなければいつまでたっても子供たちはそっぽをむいたままなのだと。 その翌日、勝男は、良太と向き合って、お母さんがしてくれてたというおねしょ封じのおまじないをはじめた。そして体を張ってでも健太のゲームセンターのバイトを辞めさせようと行動を開始。四六時中携帯を手にしていることに対しても、女とメールしてる暇があれば、他の仕事を探せ!と注意した。 健太は、バイトのことで体を張ってくれた勝男のことはどこかで認めていた。しかし携帯のことは勝男も知らないある秘密があったのだった。

No.1

青春

青春
  • ある葬儀会場。遺影の中の生前の笑顔も悲しく、すすり泣きの声が聞こえている。そんなもの悲しい雰囲気を漂わせる空間に、いきなり1人の男が飛び込んできた!かと思うと、突然遺体を前に大声で泣き始めた。 「センパイっどうしてこんなことになっちゃったんですか!」。それは、急な展開に驚いている参列者のことなど全く気にも止めることなどない、大の男にしてはあまりに無防備でストレートな感情表現の姿だった。今時、こんな奴がいたのか?と思わせるほどに・・・。この男、大西勝男(江口洋介)は、そういう男だ。だからこそ、アメリカンフットボール部部員だった学生時代、ことばでは言い尽くせない程世話になった先輩・淵上(木村東吉)が、自宅の火災で命を落としてしまった不幸をこれほどに悲しみ、誰の目もはばかることなく号泣したのだ。だからこそ、火事で父を失い母は意識不明の重体で入院し、途方に暮れる子供たちを引き取ることを決意したのだ。恩人の子だから放ってはおけない!と・・・健太(二宮和也)17歳。桃(上戸彩)14歳。康太(辰巳雄大)11歳。良太(神木隆之介)7歳、1人とか2人でなく、一気に4人の子供たちを。 「まぁお前たちも辛いだろうけど、今日からオレの“豪邸”を自分のうちだと思ってゆっくりしていいから」と帰る道すがら勝男は子供たちを励ました。だが、35歳の独身で大工の勝男は、目下勤務先でもある村田工務店の二階に間借りの身。しかも、戻ってみるとそこは丁度、親父さんの雄一郎(いかりや長介)、おかみさんの咲子(いしだあゆみ)が口論の真っ最中だった。ケンカの原因というのが、どうやらひとり娘・珠美(内田有紀)の出戻りにあるらしかった。 咲子は、内緒で珠美の引っ越しを手伝ったと雄一郎を責め、高い結婚費用を出したのにと嘆く。そこにまた、ひょっこりとやって来た従業員で勝男の悪友の手塚真太朗(トータス松本)が珠美を見つけて、「誰?誰?紹介して!」などとまくしたてるものだから、ただでさえ勝男に不審感を抱いていた子供たちは、この騒ぎに益々不安を募らせてしまう。 だが、不安を抱いたのは子供たちばかりではなかった。後先もよく考えず、子供たちを引き取ってきた勝男に対して、雄一郎や咲子は不安を隠せない。しかし、勝男は「1度やると決めた勝負、引き下がれません!」と体育会スピリットを見せると、子供たちの母・美沙子(岡田奈々)が戻るまで親代わりとなることを宣言。子供たちも、不器用だが気合いと根性で面倒を見てくれる勝男を少しずつだが、頼りにし始めるのだった。 そして、どうしても辛くて寂しくて仕方ない時、面会謝絶のはずの母に無理して会わせたくれた勝男を、子供たちは信頼もしはじめ「一緒に頑張っていこう。オレも一緒に応援するから」と指切りも交わすまでになった。ただし、健太だけは、勝男のところにいるのは「行き場所がないだけ」となかなか心を開こうとはしなかった。 そして、子供たちも少しずつ勝男との暮らしになれてきたある日のことだった。勝男は、納骨に行った先で子供たちとの突然の別れを突き付けられることに・・・。勝男にこれ以上迷惑はかけられないと親族が、それぞれの家に引き取ることにしたいという。自分は大丈夫だと勝男は言った。だが、長男の健太は兄弟がバラバラになるのを承知で、この申し出を受け入れるというのだった。

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