出張鑑定人・宝来伝吉

ドラマ

🈑🈖<BSフジ土曜サスペンス傑作選>出張鑑定人・宝来伝吉

伊東四朗演じる美術鑑定士が、殺人事件の捜査に協力することに。美術鑑定の知識を使って事件解決に挑む。

12月21日 土曜 13:00 -14:55 BSフジ・181

 宝来伝吉(伊東四朗)は国選鑑定人である美術鑑定士。 孫のあかり(福田沙紀)とあまりもうからない骨董屋を営んでいる。 ある日、警視庁捜査一課の小金井雪夫(東幹久)が駆け込んできた。 美術商が殺される事件が起き、凶器に使われた黒い茶わんが高価なものだと思われるので、鑑定してほしいと伝吉に依頼する小金井。面倒だと素っ気なく断る伝吉だったが、あかりに生活苦を訴えられ、重い腰を上げることにする。
伝吉には知られていないが、あかりは小金井と恋人同士ということもあり、捜査協力依頼を受けるよう後押ししたのだった。  殺された美術商・矢崎明文(浅見小四郎)の事務所では第一発見者である若手陶芸家の千葉順平(松田賢二)が事情聴取を受けていた。 一方、やってきた伝吉は新任の捜査一課係長の黒岩(今井雅之)に邪険に扱われながらも、吸い寄せられるように凶器となった黒茶わんを鑑定する。
その結果、砕け散った黒い茶わんは黒富士という天正時代の有名な作品で一億円はくだらないだろうというものだった。 しかし、黒岩はその結果よりも奥の部屋に落ちていた手帳に飛びつき、伝吉を現場から追い出してしまう。  手帳に付着していた指紋から、金融業を営む香川栄二(佐藤B作)が逮捕される。 香川は取り立てに行ったが矢崎が返済しないため、ちょっとしたもみ合いにはなったが殺してはいないと犯行を否認する。
が、矢崎の死亡推定時刻の午後7時から9時半頃のことを聞かれると香川は口をつぐむのだった。 伝吉は買付金の用立てを頼んでいた香川が逮捕されたと知り、面会に行き、香川のアリバイに関して小金井に助言。 聞き込み捜査によって香川のアリバイは証明される。  第一発見者の千葉が気にかかった伝吉は小金井に案内され、千葉の工房に隣接するカフェに出かけるが、肝心の千葉は留守。
千葉の亡くなった妻の妹の青山マミ(奥山佳恵)にもてなされる。  やがて第二の殺人が起き、今度は赤い茶わんが凶器に使われた。 鑑定のため現場に呼ばれた伝吉はそれが最初の事件の凶器と対の茶わんだと断言するが…。