ドキュメンタリー/教養

鉄道伝説 第138回「C53形蒸気機関車と若き島秀雄 〜鉄路の継承〜」

鉄道の歴史・伝説に迫る人気番組、第12シーズンへ。今回は「C53形蒸気機関車と若き島秀雄」の伝説に迫る。

5月7日 火曜 0:30 -1:00 BSフジ・181

きたるべき新世代に向けて設計された旅客用高速蒸気機関車C53。それは、大正期につくられた名機・C51の後継機として開発された。思わず息をのむ、機械の極北のごとき完成美。3シリンダーの奏でるリズムは、3拍子のワルツのように軽やかといわれた。 しかし国産初となる3気筒の挑戦は困難を極めた。そんなC53の設計メンバーには、のちに東海道新幹線の開発を手掛ける若き日の島秀雄がいた。 島秀雄はこう語る。
「合理的なメカニズムは美しくなければならない。美しい機械は、性能も素晴らしい」 しかしC53の開発と運用には、激動の昭和の幕開けを象徴するかのように、数多くの苦難と試練が待ち構えていた。