日本のチカラ

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とうちゃんは茅葺師 〜北アルプス 麓の村の1年〜

7月8日 金曜 9:30 -10:00 TOKYO MX1

主人公の松澤朋典さん、「茅葺師」です。長野と新潟の県境、北アルプスの麓にある小谷村(おたりむら)で、茅葺屋根を専門にする「小谷屋根」の三代目。
妻の彩子さんとの出会いは衝撃的でした。彩子さんの運転する車が、道の真ん中に出てきたクマとぶつかり、動けなくなっていたところに松澤さんが現れて救出。そこから交際に発展、結婚に至るというまるでドラマの様な展開です。彩子さんは「茅葺師」という職業を知らなかったので、びっくりしたと話します。3人の子宝にも恵まれ、みんな「とうちゃん」と呼んでいます。
松澤さんは、祖父の代から続いてきた茅葺の伝統技術を守り続けています。小谷は、長野県内でも有数の豪雪地。2メートルを超える雪にも耐えられるという茅葺屋根を作る“道具”は、茅葺師の手と足です。
手袋もせず、節や葉がそのままのカヤを扱い、びっくりするくらい強烈な“足技”で、屋根の上のカヤをガンガン踏み、固く頑丈な茅葺をつくり上げます。一度葺いたら、60年は持つ強い屋根葺きが自慢。そのため松澤さんの手は、驚くほどゴツゴツした、まさに職人の手。
一方「とうちゃん」の時の顔は、優しく穏やか。好物というハチの子取りに出かけたり、年明け行事の「どんどん焼き」に参加したりと、小谷の伝統文化を守り続けています。
屋根葺きは、材料のカヤがないとはじまりません。小谷村には、まだカヤ場が残っていて、地元住民が維持に努めています。春、雪解けと共に、見事な連携プレイで山を焼き尽くす「火入れ」。そして、秋の「刈取り」。独特の様式でカヤたてを行った山肌には、詠嘆の風景美が広がります。カヤ場を後世に残し、小谷独特の屋根葺きを続けていくことが松澤さんの願いです。

  • 出演者

    【出演】 松澤朋典、松澤彩子、松澤美里、松澤大和、松澤里仁、松澤敬夫、松澤泰子、塚本留加、野崎敏文、福岡孝純 【ナレーション】 宮入千洋(信越放送アナウンサー)