ドキュメンタリー/教養

100分de名著 宮本常一“忘れられた日本人” 🈟(1)もうひとつの民俗学🈖🈑

柳田国男が創始した民俗学の流れに沿いながらも、宮本常一は新しい形の民俗学を立ち上げようとした。その特徴を一言でいえば「もの」を入り口にすること。

6月3日 月曜 22:25 -22:50 NHKEテレ1大阪

100分de名著 宮本常一“忘れられた日本人” 🈟(1)もうひとつの民俗学🈖🈑

宮本常一の民俗学には、ある独自性がある。柳田国男が目には見えない民間伝承、民間信仰を元にして「心」を手掛かりに日本人を明らかにしようとしたのに対し、宮本は、風物、技術、生業、慣習、日常のさりげない行為、民具など、目に見える「もの」に注目することで、民衆の生活意識の根本を明らかにしようとしたのだ。第一回は、宮本常一が立ち上げようとした「もうひとつの民俗学」の構想を明らかにしていく。