スポーツ

JUDO 第183回

柔道の総本山・講道館全面協力!柔道の知られざる世界や歴史、そして人物を紐解く柔道ドキュメント。

7月7日 日曜 9:00 -9:30 BSフジ・181

JUDO 第183回

大分県立宇佐支援学校2年の佐藤雅さんが今夏の全国高等学校総合体育大会(インターハイ)への出場を決めた。雅さんはID(知的障がい者)柔道の選手も兼ねる“二刀流”の柔道人で、支援学校の生徒が柔道競技でインターハイに参加するのは大変な快挙である。 知的障がいとは知能を中心とした精神の発達が遅れ、社会生活への適応が難しい状態のことである。
厚生労働省によると日本には現在、約126万人の知的障がいをもつ人達がいる。ID柔道は一般の柔道のルールとは違って、技を投げ終わった際にはバランスを維持した姿勢で立っていなければならない。加えて、絞技・関節技・奥襟は禁止である。知的障がいをもつ人達は、一般に、変化を理解して適応するのが大変困難である。しかし雅さんは、出場する大会のルールにその都度適応をしながら柔道を続けている。
8月に迫るインターハイ本戦、そして9月の第5回全日本ID(知的障がい者)柔道大会に向けた佐藤雅さんの日々を、周囲の関係者にも証言を伺いながら、見つめていく。