音楽

ヒット曲にかける作家たちの情熱【作詞作曲家・中村泰士と「今は幸せかい」】🈑

昭和歌謡のヒット曲。作家たちはどんな情熱をもって作ったのか?まだ売れない中村泰士は親友佐川満男と酒を酌み交わし、ギターで弾いてできたのがこの歌だった…。

9月22日 日曜 18:55 -19:30 BSテレ東

様々な音楽の要素が融合し花開いた“昭和歌謡”。その裏には歌謡曲に情熱を傾けた 個性あふれる作家たちがいた。名曲誕生に秘められた作家たちの苦悩と情熱。 日本歌謡史に残る名曲の誕生秘話と作家たちの知られざる人生を紹介する。 今回取り上げるのは、多彩な曲で昭和歌謡を彩った、作詞作曲家の中村泰士と彼の作詞作曲のデビュー作でもある「今は幸せかい」。
昭和43年、二人の男が酒を酌み交わしていた。ひとりは「無情の夢」のヒット曲を持つ、佐川ミツオ(満男)。ひとりは、佐川の前座歌手の中村泰士。二人は同い年、互いにバンドで活動していた時からの知り合いで友人関係にあった。中村は歌手より作曲することに力を入れ始め、一方、佐川は久しぶりのヒット曲を待ち望んでいた。
そんな二人の酒の席。中村はギターを手に自分の元を去った女性への思いを即興で歌って見せた。 ♪遅かったのかい 君のことを 好きになるのが 遅かったのかい…♪。この曲に佐川が興味を示し、その場で曲を完成させた。それが「今は幸せかい」である。すると佐川は自主制作盤を作り、レコード会社に掛け合い、発売にこぎつけた。
曲は75万枚を売り上げる大ヒットとなり、中村は作曲家としてデビュー、佐川にとっても久々のヒット曲となった。名曲誕生の裏側にあったのは、2人の変わることのない友情。 佐川が手紙にしたためた、中村に対する想いとは?