<時代劇名作選>座頭市物語 第11話「木曽路のつむじ風」🈑
名優・勝新太郎が主演を務める大ヒット時代劇「座頭市」シリーズ!今回は、ゲストに本郷功次郎が登場!
2月7日 土曜 7:30 -8:30 BSフジ・181
木曽街道・奈良井宿。
今年も、宿場はずれの山あいの村に、医者の木下玄庵(木村功)が娘美根(杉田景子)を連れ、薬草をつみにやってきた。
かくれた名医の懇切な治療が受けられるので、村では父娘の逗留は大歓迎。
宿所は、毎年、百姓藤作(矢野宣)の納屋と決まっている。
玄庵は、治療にきた村人の多数に不思議な病状を認め、慄然となる。
あきらかに麻薬の中毒症状だ。
実は、土地の親分御岳の佐平次(石橋蓮司)が、麻薬性成分の含有する野生の毒草を、小判をエサに村人たちに集めさせ、闇ルートで江戸の悪徳薬種商に流し、慕利をむさぼっているのである。
その佐平次一家に、渡世の意地で座頭市(勝新太郎)を目の敵にする兄弟分の大和田の甚五郎(浜田晃)一家が草鞋を脱いだ。
市を殺す佐平次と甚五郎の密談をたまたま小耳にはさんだ一匹狼の殺し屋弥七(本郷功次郎)が、自慢の必殺の小銃をちらつかせながら十両で引き受けた。
しかし、弾はそれ致命傷には至らなかった。
重傷を負った市は、命からがら藤作の小屋に逃げ込む。
「私はやくざは嫌いだ」と言いながら、親身に市の介抱をする玄庵。
それを手伝う真剣そのものの美根。
“医は仁術”の実践者、玄庵父娘の手厚い看病で市の傷はどんどん快方に向かった。
そんな時、麻薬の害毒を佐平次一家に説きに行った玄庵が斬られ、戸板に担がれて帰ってきた。
ただちに手術を施さなければ命が危ない。
しかし、村には医者がいない。
美根の脳裏を、とっさにある男の顔がかすめる。
宿場の居酒屋で、酌婦のお滝(香月京子)相手に飲んだくれていた弥七である。
今でこそ浮世の裏街道を行くあぶれ者になり下がっているが、かつての弥七は、玄庵門下で将来を期待された秀才だった。
それが、美根との恋を、一人娘の美根のこととなると異常としか思えないほど片意地になる玄庵にとがめられ、破門を言い渡されたのである…。
「酒と女とばくちに汚れたこの手で」と、最初は頑として首をたてに振ろうとしない弥七であったが、美根の懇望も出しがたく、水ごりを取ると、人が変わったようにりんとして、執刀の準備にかかった。
一方、小屋の周囲には、執拗な佐平次・甚五郎の一家の追手が迫る…。


