LIFE〜夢のカタチ〜

ドキュメンタリー/教養

LIFE〜夢のカタチ〜🈑 脳腫瘍から回復し第二の人生を生きる京焼・清水焼の絵付師

29歳の時、生死をさまよう脳腫瘍を患い、何とか一命をとりとめた女性は、第二の人生を生きるため、京焼・清水焼の工房に弟子入り。独立し「白菊蒼穹茶碗」で数々の賞を受賞

1月24日 土曜 11:00 -11:30 ABCテレビ1

LIFE〜夢のカタチ〜🈑 脳腫瘍から回復し第二の人生を生きる京焼・清水焼の絵付師

繊細な文様の白菊が描かれた「白菊蒼穹茶碗(しらぎくそうきゅうちゃわん)」。洋食器にも思える優美な器は皇室にも献上された名品です。生み出したのは、京焼・清水焼の絵付師 上坂 妙さん。独自の技法で花びら一枚一枚を描く「白菊」をモチーフにした作品で、数多くの賞を受賞した絵付師です。
上坂さんは群馬県の草津温泉で、弟と一緒に手打ち蕎麦の店を営んでいました。陶芸とは無縁の日々を過ごしていた上坂さんが、人生の大きな転機を迎えたのは、29歳の時。「生死をさまようほどの脳腫瘍を患ったのです。一時は左目の視力も失い、私の人生は終わったと思いました」。何とか一命はとりとめたものの、入退院を繰り返します。
左目の視力も回復し、生きる気力を取り戻した彼女は、家族の反対を押し切って単身、京都に移り住み、絵付師を目指すことに決めたのです。「京焼・清水焼」と総称される京都の陶磁器。およそ400年前から製作されてきた伝統工芸品です。京都市に自宅兼工房を構える上坂妙さんは、2016年、京都を代表する絵付師・山岡昇さんの工房で修業を始め、2019年に独立。
修業期間をわずか3年で終えることができたのは、上坂さんが絵付けした「白菊」の絵を師匠が認めてくれたからでした。「白菊蒼穹茶碗」の製作過程を見てみましょう。驚くのはその絵の細密さ。近くで見ると、細かく描き込まれた花びら1枚1枚に絵具がこんもり浮き上がっているのがわかります。この小さな凹凸が意匠に自然な奥行きを生むのです。
独立して7年になりますが、上坂さんは今も修業先だった「善昇窯」に頻繁に足を運びます。絵付けをする「素地」と呼ばれる陶磁器のほとんどを師匠の息子さんに作ってもらっているからです。父・昇さんの後を継いだ息子の山岡高広さんは、京都を代表する陶芸家の一人。茶道具から日常の器まで幅広く手掛け、多くの絵付師に素地を提供する存在です。
上坂さんに新たな依頼が舞い込みます。それは京都の宇治に残る貴重な京式の登り窯で作られた器への絵付け。登り窯で作られた器への絵付けは上坂さんにとって初めての挑戦。果たしてどんな器が出来上がるのでしょうか?

  • ナレーション

    佐々木蔵之介

  • ◇おしらせ

    この番組は、ABCテレビの『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。