日本のチカラ

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「南極に行った“殿様”〜あこがれの大地へ〜」

1月4日 日曜 3:30 -4:00 TOKYO MX1

5年前、第62次南極地域観測隊として活動した伊達元成(だて もとしげ)さん46歳。 「僕は殿って呼ばれてましたね…」実は「仙台藩一門亘理(わたり)伊達家」の二十代当主。北海道伊達市の礎を築いた侍の末えいです。先祖は伊達政宗のいとこ伊達成実、政宗の重臣として数々の戦で手柄をあげた武将。元成さんは子どものころ当主を意識したことはなく、小学生のときからずっとあこがれていた場所が「南極」でした。
ところが大学に入学してすぐ、十九代当主だった父親が亡くなり、大学生で当主を引き継ぐことに。「お手本がないので手探りで最初はやってました」戸惑いながらも自分なりの当主を作り上げる元成さん。そんな中ずっと「南極へ行きたい」という思いが…ただ、そこには葛藤も。「自分に能力があるかどうかわからなかった…」そんなとき、妻から南極観測隊に選ばれた人を紹介されます。話を聞きに行く元成さん。
思い当たったのは大学で専攻していた研究でした。「突破口が開いたように思った」 そして南極観測隊に選ばれます。「北海道とは寒さ、空気感が全然違うな、これが南極の空気か」1年2か月間、過酷な環境で様々な観測に打ち込みました。一緒に活動した南極観測隊の仲間たちは「気遣いの人…誰に対してもマイルド」だといいます。
そんな元成さんには、こんな思いも…「伊達にいれば、伊達家の人間だっていう目でみられる…よろいを脱いだ状態の僕がどこまでできるのか」 伊達家400年の伝統を受け継ぎ、当主として様々な役目を果たしながら、夢に向かって挑戦した姿に迫ります。

  • 出演者

    【出演者】 伊達元成 🈀 【ナレーション】 堰八紗也佳(北海道放送アナウンサー)