壬生義士伝〜新選組でいちばん強かった男〜 第5話
新選組でいちばん強かった男
激動の時代にささやかな幸福だけを願った父と家族の感動の物語
12月31日 水曜 19:30 -20:30 チバテレ1
新選組の名声が高まるにつれて、局長の近藤は結成以来の生え抜きの同志より、論客の伊東甲子太郎などを重んじるようになっていた。なかでも高い身分出身の谷三十郎については、その弟の周平を養子にするほどで、これが鉄の結束を誇った新選組に軋轢を生じさせることになる。
谷は、自分の刀を新調したいという私欲だけで隊の金を盗み、若い会計方の河合に罪をかぶせる。調役監察となっていた貫一郎は河合を助けるために手を尽くすが、近藤が妾を囲うために急に大金が必要になったことも重なって、河合は切腹を免れなくなる。このことに不満を持った斎藤たち隊士は、剣に心得のない谷に河合の介錯をするよう仕向ける。斎藤たちの思惑通り、谷は介錯で醜態を晒す。
土方は谷の切腹を近藤に進言するが、近藤は谷の肩書きを理由に受け付けない。「近藤さん、あんたは一体、何を目論んでいる」「俺は新選組を、ただ人を斬るだけの集団で終わらせたくねえ」近藤の目的は、自分たちがもっと高い身分になることだった。こうして谷にお咎めはなく、隊士たちの不満は頂点に達した。遂には沖田、斎藤が謀り、谷を暗殺してしまう。
死体を見た貫一郎は斎藤の太刀筋と見抜き、斎藤を告発しようとする。その足元に金を放る斎藤。「口止め料だ」色をなす貫一郎に、斎藤はさらに「どうした吉村。おぬしは女房子供のためなら、どんな汚い金でも拾うのでなかったのか」貫一郎は崩れるように膝をついて金を拾う。「仰せの通りこれが吉村貫一郎の誠でござる。よくぞ思い出させてくださいました」
-
出演者
吉村 貫一郎・・・・・・・・渡辺 謙 吉村 貫一郎(青年期)・・・渡辺 大 しづ・・・・・・・・・・・・高島 礼子 しづ(少女期)・・・・・・・安倍 なつみ 大野次郎右衛門・・・・・・・内藤 剛志 近藤勇・・・・・・・・・・・柄本 明 土方 歳三・・・・・・・・・伊原 剛志 沖田総司・・・・・・・・・・金子 賢 斎藤 一・・・・・・・・・・竹中 直人








