壬生義士伝〜新選組でいちばん強かった男〜 第4話
新選組でいちばん強かった男
激動の時代にささやかな幸福だけを願った父と家族の感動の物語
12月30日 火曜 20:30 -21:30 チバテレ1
新選組はまた、近藤を中心とする血の掟にしばられた集団でもあった。裏切り、脱走はもとより、少しの失敗でも「士道不覚悟」との理由で粛清が行われた。昨日までの仲間の首を斬る、隊士の誰もがやりたがらない仕事も貫一郎は受けた。家族を養う道を拓いてくれた新選組に逆らうことは彼の「義」が許さなかった。しかし、その手当てを受け取るたびに、貫一郎の目には悲しみが宿っていった。
ある日、貫一郎に縁談が持ち上がる。相手は新選組の理解者、八木源之丞のもとに身を寄せる娘、みよ。家族と離縁すれば、長男嘉一郎も脱藩者の息子という汚名を晴らせるだろうという近藤の勧めに貫一郎は大いに悩むが、最後にはみよにこう告げる。
「おもさげなござんす。わしは、世の中がおさまったなら、盛岡に帰りてえと思っておりあんす。妻と、子供らと、精いっぺえのうめえ米ば作りてえのす。そのことだけが、貫一郎のたった1つの望みなのすお許しえって下んせ」慶応2年…天下は大きく変わろうとしていた。仇敵と思われていた薩摩と長州が手を結んだのだ。
幕府の、ひいては新選組の脅威となる同盟を仕組んだ男、それが土佐の脱藩浪人坂本龍馬である。貫一郎と龍馬、この2人は後に運命的な出会いを迎えることになる。
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出演者
吉村 貫一郎・・・・・・・・渡辺 謙 吉村 貫一郎(青年期)・・・渡辺 大 しづ・・・・・・・・・・・・高島 礼子 しづ(少女期)・・・・・・・安倍 なつみ 大野次郎右衛門・・・・・・・内藤 剛志 近藤勇・・・・・・・・・・・柄本 明 土方 歳三・・・・・・・・・伊原 剛志 沖田総司・・・・・・・・・・金子 賢 斎藤 一・・・・・・・・・・竹中 直人








