壬生義士伝〜新選組でいちばん強かった男〜 第3話
新選組でいちばん強かった男
激動の時代にささやかな幸福だけを願った父と家族の感動の物語
12月30日 火曜 19:30 -20:30 チバテレ1
故郷を捨てて2ヶ月、京に着いた貫一郎にチャンスが訪れる。新選組、原田左之助の隊が浪人たちと切りあう現場に立ち会ったのである。「南部浪人、吉村貫一郎、新選組に助太刀ば致し申す!」獅子奮迅の活躍を見せた貫一郎を、原田は新選組局長近藤勇に引き合わせる。
近藤の命令で神道無念流免許皆伝の永倉新八と剣を合わせた貫一郎は、土方歳三、沖田総司らの面前で永倉を圧倒、剣術師範方の地位を手に入れた。新選組での仕事は、想像を超えて凄まじいものであった。それでも貫一郎は、1人斬れば1両、戦闘に真っ先に飛び込んで5両という手当てを求めて浪人を斬りまくり、「人斬り貫一」「守銭奴」と呼ばれるようになった。
すべては貫一郎の「義」のために。貫一郎はその給金のすべてを盛岡の家族に送った。大野の申しつけで盛岡との連絡役を買って出た大野家の中間、佐助に託して。個性派揃いの隊士のなかでも、貫一郎の存在は極めて異色のものだった。「南部盛岡は、日本一の美しき国でござんす。西に岩手山がそびえ、南には早池峰山…」酔えば必ず故郷自慢、家族自慢がはじまる貫一郎を激しく憎む者もいた。斎藤一である。
ある夜、2人で歩いていた斎藤はいきなり貫一郎に切りかかる。「田舎者は好かぬ」死に場所を求めて新選組に入った斎藤のような男には貫一郎の「義」は理解できるものではなかった。そんな斎藤に貫一郎は答える。「わしは死にたぐねえ。死にたぐねえから人を斬ります」
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出演者
吉村 貫一郎・・・・・・・・渡辺 謙 吉村 貫一郎(青年期)・・・渡辺 大 しづ・・・・・・・・・・・・高島 礼子 しづ(少女期)・・・・・・・安倍 なつみ 大野次郎右衛門・・・・・・・内藤 剛志 近藤勇・・・・・・・・・・・柄本 明 土方 歳三・・・・・・・・・伊原 剛志 沖田総司・・・・・・・・・・金子 賢 斎藤 一・・・・・・・・・・竹中 直人









