ジャングル大帝 劇場版(1966)

ヴェネチア国際映画祭サンマルコ銀獅子賞受賞!「ジャングル大帝」初の劇場用作品!!

1月2日 金曜 19:00 -20:25 テレ玉1

テレビシリーズ『ジャングル大帝』の第1 話「行けパンジャの子」、第41話「さすらいの死神」の2エピソードを中心とし、間に第2、4、6、8、10、13、14、20、34、35話の一部のシーンを織り交ぜる形で再構成した劇場用映画。テレビ版では輸出作品としての制約から、各話完結の物語展開が重視されていた本作を、1本の流れを持った骨太なドラマへとまとめることに成功している。
全編に散りばめられたミュージカルシーンも大きな見せ場である。音声はすべて新アフレコだが、第41話のみ、テレビ放映と時期が近接していた関係から、映画用の録音が先に行われ、それを編集してテレビに流用するという変則的な措置がとられた。同時上映は「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」。
ジャングルを治めていた白獅子の王パンジャが、ハンターの罠にかかって命を落とした。捕獲された妻エライザは、輸送途中の船上で一子レオを出産する。父の遺志を継ぐため、生後間もないレオは海に飛び込み、泳いでアフリカへと渡った。パンジャ二世の帰還を動物たちは歓迎するが、仲間同士の喰い合いを好まない優しいレオは、昔気質のサムソンたちとの間に溝を作ってしまう。しかし、長老マンディの協力により、ついにジャングルに
畑とレストランが完成。レオの強い勇気と理想は次第に認められ、実を結んでいった。そんな折、レオたちの前に“死神”と呼ばれるサミー、ジュニア、ディブが現れた。凶暴な3匹はレオを倒し、食物を搾取する。ジャングルの平和のため、不屈の闘志を見せるレオ。その姿に、マンディはパンジャの面影を見た。−『虫プロ手塚治虫長編三部作』よりストーリーを転載-