エースの証〜鎮西バレー部 砂のコートからたどり着いた日本一〜

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エースの証〜鎮西バレー部 砂のコートからたどり着いた日本一〜🈞

熊本地震で体育館を失った鎮西高校バレー部。学校の運動場からスタートした日本一への挑戦の物語。畑野久雄監督の逝去に伴い追悼番組として再放送する

12月29日 月曜 16:00 -16:55 テレビ熊本1

その瞬間、キャプテンでエースの鍬田憲伸はコートに膝をつき、これまでのクールな表情とは一転、何かから解き放たれたように呆然とした表情で客席を見つめ、その目からは涙がこぼれ落ちた。震える右手の人差し指で、彼は『1』を示した。高校生バレーボーラーの最大にして最高の舞台、『春高』で鎮西高校が21年ぶりに頂点に立った瞬間だった。彼のその仕草からも、3年間が想像以上に苦難の連続だったことが分かる。
2年前、久しぶりに春高でセンターコートに立った鎮西。しかし決勝戦で敗退。21年前に優勝して以来、決勝戦では5連敗となり、まさに『準優勝の鎮西』とさえ呼ばれるようになった。鍬田は当時1年生。次こそはと新チームとなり動き出した直後、熊本地震が襲った。長きにわたり偉大な先輩たちの汗がしみ込んだ鎮西の体育館は壊れ、彼らは練習場所を失った。
2週間後、学校のグラウンドで再出発した鎮西バレー部。 鍬田の2回目の春高は、まさかの初戦敗退に終わった。そして最終学年のスタート。中学で、熊本を日本一に導いたメンバーが揃って鎮西に入学。なかでも突出した能力を持つアタッカーの水町泰杜の入学は、鎮西日本一へ欠かせない戦力となる。1年生が3人即戦力として加わった鎮西は21年ぶりに夏インターハイの王者に。
そして鍬田3年間の集大成の舞台、『春高』が幕を開ける。Wエースを擁し優勝候補筆頭として挑んだ春高、しかし彼らに様々な試練が待ち受けていた…。 2025年11月24日、監督の畑野久雄さんが80歳で急逝した。畑野さんを偲び追悼番組として再放送する。

  • 出演者

    鎮西高校男子バレーボール部       朝日健太郎さん(鎮西高校バレー部OB、参議院議員)               諸隈直樹さん(鎮西高校バレー部OB)

  • スタッフ

    ナレーション  米岡誠一(PINES) 撮影      渡辺典昭        編集      可児浩二        MA      森仁(U2)      ディレクター  後藤祐太プロデューサー 古閑康弘