世にも奇妙な物語 ‘19雨の特別編
▼「さかさま少女のためのピアノソナタ」
音楽大学のピアノ科に通う黒木(玉森裕太)は、音楽コンクールで結果を残せず、天才的才能を披露する同級生・吉野(黒島結菜)と比べては落ち込んでいた。そんなある日、古本屋でふと目に止まった古いドイツ語の楽譜集。その中から落ちてきた赤黒いシミのついた楽譜の余白には『さかさま少女のためのピアノソナタ』『絶対に弾いてはならない』と書かれていた。気になって検索をしてみると「この曲をもし弾き間違えたなら、必ずや手を失うだろう」と書かれたサイトにたどり着いた。友人の野下(大内田悠平)は鼻で笑うが、黒木は挑戦することを決意。弾き始めると突然まわりの音が消え、ピアノ以外の音が聞こえなくなったのだ。
それが天才ピアノ少女にまつわる悲劇の序章だった…。
▼「しらず森」
仕事ばかりで家族の事を顧みない夫との夫婦仲がうまくいかず、息子の尚之(なおゆき・髙橋來)を連れて実家に帰っている遥子(はるこ・吉田羊)。遥子は小学校の同窓会に参加し、そこで30年前に埋めたタイムカプセルを掘り起こす事に。その帰り道、昔よく遊んでいた森の中に入っていくと尚之が足を滑らせてどこかへ消えてしまう。森の中には尚之の帽子と先ほど掘り起こしたタイムカプセルが残されていた。タイムカプセルを開けてみるとそこには信じられないものが入っていて…。
▼「永遠のヒーロー」
科学の進歩により、人体の能力を最大限まで引き出す改造人間技術が発達した世界。その技術を悪用する怪人が現れ、市民の生活と安全を脅かすようになっていた。日本政府は警察庁内怪人対策室を設置。怪人検挙数トップ の“レッドライガー”こと怪人対策室警部・大場博人(郷ひろみ)は仕事が忙しく、世界で一番大事な娘・亜希(上白石萌音)とはなかなか会えずにいた。来年こそ、定年を期に娘とゆっくり暮らせると思っていたが、怪人・マスターカイザーからテロ予告が届き…。
▼「大根侍」
女子高生・立川樹(たちかわ・いつき/浜辺美波)は、バスケットボール部のマネージャー。憧れの先輩・萩山翔(はぎやま・かける/井上瑞稀)の大好物であるブリ大根を作るべく、大根の入ったレジ袋を提げ意気揚々と歩いていると、すれ違いざまに男(小手伸也)とぶつかってしまう。立ち去ろうとした樹だったが、男はいきなり大根で斬りかかってきた!なんとか身をかわしたものの、大根で腕を斬られパニックになり、拝むように命乞いをする樹。「決闘は一か月後にしてやる」と訳のわからないことを言う男。樹が茫然としていると「わしの弟子にならぬか」と老人の声が…。「わしの指導を受ければ、必ずあの男に勝てる!」半信半疑だった樹だが、その老人の元で野菜を武器に修行を始めるのだった…。
▼「人間の種」
デザイン会社に勤めるごく普通のOL春田緑(はるたみどり・木村文乃)は、恋人からプロポーズされるも、返事をすることができなかった。誰にも言えない悩みを抱えたまま帰路に着いたその夜、「幸せの種」という名の植物の種を思わず購入する。ある日の夕方、ふと、その種を植えた花壇の土から何かが飛び出しているのに気づく。よく見るとそれは子供の手で…。恐る恐る土を掘るとそこには人間の頭が!?それは頭から芽を生やし、白いワンピースを着た少女・希(のぞみ・粟野咲莉)だった…。
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