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ドキュメンタリー/教養

映像’25「家族を罪に問う〜家庭内性被害の告白〜」🈑

「道しるべになりたい」ー誰にも言えなかった“実の父からの被害”を裁判に問う…家族を訴えるとは一体どういうことなのか。“家庭内での性的被害”の理不尽さを考える

12月21日 日曜 5:00 -6:00 MBS毎日放送

映像’25「家族を罪に問う〜家庭内性被害の告白〜」🈑

2025年10月、当時高校生の実の娘に性的暴行を加えたとして、富山県の元会社役員の父親・大門広治被告に懲役8年の判決が言い渡されました。 きっかけは被害者本人の福山里帆さんの実名・顔出しでの告白でした。 母親が不在の自宅で、中学2年の時に始まった被害。誰にも言えず、一人抱え続けてきた里帆さんは今もPTSDなどに苦しみ続けています。  
しかし一昨年、現在の夫・佳樹さんと共に、過去を断ち切るため「父を罪に問う」と決めます。 ただ刑事告訴から判決に至るまでの道のりは、想像を超える苦難の連続でした。加害者である父親との面会、親族からの反発、捜査機関の取り調べによる追体験…。それでも里帆さんは「同じような被害に遭った人たちの“道しるべ”になりたい」と、裁判にも出廷。卑劣な家庭内性虐待の実態を証言しました。  
里帆さんの想いは全国に波及し、里帆さんのSNS宛にカミングアウトする声が相次いでいます。このうち大阪府に住む20代のかおり(仮名)さんは、中学時代に実の叔父に性的虐待を受けました。後遺症に苦しみ、生活も立ち行かない状況ですが、「自分も変わりたい」と刑事告訴に踏み切りました。  
「家族を訴える」とはどういうことなのか。 裁判で実の父を問う里帆さんの3年、そして訴えに至ったかおりさんの姿から、「家庭内での性的虐待」の理不尽さを考えます。  
1980年4月に放送を開始した関西初のローカル・ドキュメンタリー▽月1回、日曜あさに放送。再放送やネット配信も充実させながらTVドキュメンタリーの発信を続けていきます