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テレビ寺子屋

趣味/教育

🈐テレビ寺子屋【戦場のSNSとコミュニケーション/渡部陽一】#2462

現代の戦争において「情報」の持つ力とは?その重要性とリスクについて、戦場カメラマンの渡部陽一さんが語ります。

12月14日 日曜 6:30 -7:00 テレビ静岡

🈐テレビ寺子屋【戦場のSNSとコミュニケーション/渡部陽一】#2462

戦場カメラマンとして約33年間、戦場に暮らす人々の声を聞き、写真を撮り続けています。現代の戦争は、ロボット・AI・人工知能が使用され、戦場の上空には無人機・無人ドローン・無人爆撃機が飛び回っている。情報を管理した側が戦争を優位に整え、進めることができるということが特徴のひとつです。戦場にもネット環境があり、そこに暮らす人々だけでなく、取材をする僕たちカメラマン、兵士にとっても情報は重要なものです。
兵士たちは戦闘からキャンプ地に戻ると、テレビ電話で家族や恋人と話します。すると、急に泣き出したり、弱音を口にしたりと、感情があふれ出します。若い兵士たちは、次の戦場までの待機時間にゲームやメールをしています。情報があるから、戦場にいても自分を保つことができる。食料の配給場所や避難経路を共有して安全を確保することもできる。今や情報は、私たちの生活を支え、守ってくれる、ライフラインのひとつと言えます。
ただ、情報は恐ろしさとリスクも伴います。演出たっぷりのフェイクが浸透し、なにが本当かわからない状況の中で、無意識のうちに情報に引っ張られていることがあります。自分にとって「心地の良い情報」にこそ注意が必要です。そして自分が情報を発信する時は、ひと呼吸して間を置き、見る側の気持ちに寄り添う。情報は大切な力で便利だからこそ、自分や大切な人を守る責任を、あらためて自分の中に浸み込ませてほしいと思います。

  • 出演者

    講師/渡部陽一(戦場カメラマン)  司会/北村花絵(テレビ静岡アナウンサー)  手話通訳/石川ありす

  • ご案内

    【番組ホームページ】 http://www.sut-tv.com/show/terakoya/