日本のチカラ
ドキュメンタリー/教養
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「100年先に残す絵本を作ろう〜阪神淡路大震災から30年〜」
12月14日 日曜 3:30 -4:00 TOKYO MX1
神戸の絵画教室「アトリエ太陽の子」では、毎年「震災・命の授業」が開かれています。
1995年1月17日午前5時46分、阪神淡路大震災。死者は6434人。生きたくても生きられなかった人たちは、どんな思いで亡くなったのか。もしも自分や家族だったら…。想像力を使って頭に浮かぶ姿や光景を「絵」に描きながら、子どもたちひとりひとりが命と向き合っていく授業です。
指導しているのは、画家の中嶋洋子さん(72)。阪神淡路大震災でアトリエの教え子二人を亡くした中嶋さんは、震災を知らない子どもたちに向けて、自身も経験した当時の様子をありのままに語り、震災の記憶を「絵」を通して伝えています。
2022年の冬「アトリエ太陽の子」の子どもたちによって、1冊の絵本を作る取り組みが始まりました。絵本のモデルとなったのは、震災当日に生まれた中村翼さん(30)。翼さんの両親は、神戸市兵庫区で被災。余震が続く中、多くの人に支えられながら、ライフラインが途絶え半壊状態の病院で、翼さんを出産しました。
2024年の暮れ。阪神淡路大震災30年の節目に合わせて、震災を経験していない219人の神戸の子どもたちが2年間かけて描いた絵本「ぼくのたんじょうび」が完成し、書店に並びました。
それは子どもたちが、未来の子どもたちへ語り継ぐ震災の記録です。
命の尊さを子どもたちに伝え続けた画家・中嶋洋子さん(72)が、アトリエの子どもたちにたくした思いとは…。
震災の記憶を語り継ぐ画家と子どもたちの物語です。


