関口宏の雑誌の記憶
ドキュメンタリー/教養
🈑関口宏の雑誌の記憶 「妖怪 後編」
日本文化に深く根付く“妖怪”をテーマに、第一人者・荒俣宏と雑誌を通じて記憶をたどる。都に疫病をもたらした古代の鬼?悲劇から鬼になる女性の物語とは?
12月13日 土曜 16:00 -16:30 BS朝日1
まず注目するのは“鬼”の存在。雑誌から見えてくるのは、古代の鬼が都に疫病をもたらす「疫(えき)」だったり、大和王権に討伐された地方豪族、あるいは都の法律に従わない反抗者の象徴だったという起源。妖怪文化が花開いた江戸時代の記録からは、悲劇から鬼になる女性の物語に男性優先社会での女性の苦悩が、そして娯楽として人工的に作られた化け物に当時の世相が映し出されている。
さらに探求は戦後の書庫へ。関口宏を興奮させたのは「カストリ雑誌」。著作権を無視し、アメリカのピンナップガールをコピーしたこの雑誌。荒俣は、“何を出しても売れた”昭和20年代の戦後解放のエネルギーの象徴として熱く語る。妖怪だけでなく、人々の欲望や社会の空気を映し出す雑誌の豊かな世界を紹介する。
昭和平成とメディアのメインストリームであり続けた「雑誌」。近年のネットの隆盛の中で、その存在感は薄くなっているものの昭和平成の「同時代の情報」は雑誌にしかないものが多く、今、ネットで検索しても出てこない貴重な「当時の生の情報」の宝庫と言えるのが「雑誌」。関口が自らの体験や記憶を掘り起こしながら、当時を知るゲストと共に物事の「本質」に迫っていく。あなたの知らない、もしくは忘れていた記憶がよみがえる。
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