晩春 4Kデジタル修復版(※2K放送) ▼原節子/監督:小津安二郎

◆特集 小津安二郎の足跡を辿る◆
やもめの父を気遣って結婚をためらう娘とそれを見守る善意の人々の物語は、その後の小津の作風を決定づけた。
1949年 109分 モノクロ

12月12日 金曜 18:30 -20:30 衛星劇場

小津安二郎の戦後第3作で、原節子が初めて小津のカメラの前に立った作品。脚本家野田とのコンビは遺作の『秋刀魚の味』まで続く。 妻を亡くして久しい大学教授の周吉(笠)は、27歳になっても未だに嫁に行こうとしない娘の紀子(原)のことが心配でならない。周吉の妹まさ(杉村)が縁談を持ち込んでも、紀子は、なかなか首を縦に振らない。
一方でまさは茶会で知り合った未亡人の秋子(三宅)を周吉の再婚相手に薦めるが、常々男が後妻をもらうことに嫌悪感を抱いていた紀子の心は、そのことで揺れ始めていく。それを察知した周吉は、彼女と再婚すると紀子に告げた…。