ドラマコレクション「水戸黄門」
水戸黄門 第三十九部
#17「闇夜に消えた?女たち・宮市」
#18「金では買えぬ母の愛!・岩国」
12月11日 木曜 15:04 -16:54 テレビ大阪1
防府天満宮に参詣し、宮市に入った水戸老公は、この地で若い女性が行方不明になる事件が多発していることを知った。だが、奉行所では単なる噂に過ぎないとして取り合わず、娘たちを捜し出して欲しいという人々の願いは叶えられなかった。
正義感の強い御船手組の下級役人、笹岡伝八郎だけは、娘たちを捜索したいと上司に申し出るが役目違いだと一蹴される。御船手組とは海上警護や藩の船を取り扱う役所である。
老公は伝八郎と出会いその人柄を好ましく思った。伝八郎は一行を町の食事処「ひさご」に誘い、自ら腕をふるって老公たちをもてなす。ひさごの女将、お千香と伝八郎は互いに思いを寄せているが、お千香は侍である伝八郎とは身分違いだと寂しそうな表情を見せる。
さて、風車の弥七とお娟の調べで、娘たちの誘拐事件の黒幕が、伝八郎の上司である組頭、平川典膳と差配、片倉半蔵であることが判明した。二人は廻船問屋の西国屋と手を組んで私服を肥やし、娘たちは海賊に売り飛ばそうという魂胆だ。
娘たちの危機を知った早月は無謀にも自らおとりとなって悪人をおびき出そうとするが失敗し、捕らわれの身となる。さらにお千香まで悪人たちの魔の手に落ちるのだが…。
水戸老公一行は岩国に着いた。一行は手軽な手品を披露して旅をする金の亡者の若い女、お京と出会った。お京はしっかりしているようで危なっかしいところもあり、お娟は心配で目が離せない。お京は、幼い頃自分を売り飛ばした母親を恨んでおり、金を稼いで見返したいのだとお娟に打ち明ける。
ところで岩国一の紙問屋、蓬莱屋では跡取り息子の信太郎が部屋に引きこもり困っていた。
番頭の左兵衛はお京の芸に目を止め、信太郎に披露してくれと頼む。信太郎の母親、お春は自分にも心を閉ざした息子が、お京の芸に引き込まれる姿を見て驚き喜んだ。
だが蓬莱屋に災いが降り掛かる。藩に納めた紙にかびが発生したというのだ。品質には自信のあるお春には信じ難いことだ。
勘定奉行の加納玄之丞はお春を呼びつけて法外な損料を要求し、お春の打ち首までちらつかせて脅す。
加納は紙の商いの独占を目論む紙問屋、高城屋と結託して蓬莱屋をわなにはめ、店を取り潰そうという魂胆である。だが紙すき職人たちがお春をかばい、家老の秋島忠篤にかびの真相を調べて欲しいと訴えた。
悪事の露見を恐れた加納と高城屋は、お京を使って信太郎を誘き出し、蓬莱屋の商いの権利を取り上げようとするのだが…。






