第21話 スペシャル「熱海みやげの宝物」
湯治で熱海に来ていた平蔵は、お供の彦十から、馴染みの掌役・馬蕗の利平治が同宿していることを知らされる。掌役とは、大店を物色し、金蔵の場所や奉公人の数などを調べる者で、単独行動が常である。だが、利平治には連れがいた。不審を抱いた平蔵は、彦十に偶然を装って利平治に接触させ探らせる。上方の盗賊・久兵衛が死んだ後、一家は悪党の高橋が乗っ取り、利平治はその高橋一味に追われていた。利平治は〝盗賊の宝物〟を江戸に逃れた久兵衛の息子に届けなければならない。利平治の連れは、高橋が差し向けた手下で、その宝物を狙っていた。平蔵は、盗賊の頭になりきり利平治を江戸まで送ろうとする。やがて平蔵らの前に高橋一味が立ちはだかる。
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