テレビ寺子屋
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🈐テレビ寺子屋【祖父母の力と地域の力/大日向雅美】#2461🈞
「祖父母世代」と「子育て世代」の間にある葛藤とそれぞれの思い。大日向雅美さんが語る「祖父母の力」を大事にしながら、支え合い、助け合える、地域・社会のあり方とは。
12月10日 水曜 1:25 -1:55 テレビ静岡
いま子育て支援の一環として「祖父母力」が注目され、子どもを預かることや経済的支援などが期待されています。背景に「孫はとにかく可愛い」「祖父母には経験知も経済力もある」といった社会的通念があるようです。本当にそうでしょうか?たしかに孫は可愛いけれど、聞き分けがなければ感情的にもなる。子育ての常識の変化についていけない。経済力や体力が不安。老後の人生設計が崩れる。祖父母たちからはそんな声も聞かれます。
子育て世代もまた、助けられているけれど、過干渉されるのはつらい。自分たちのやり方で子育てをさせてほしい。そんな思いを抱えています。ここで大切なのは、どちらかにしわ寄せがいかないような、地域・社会のあり方です。ママ・パパ世代にとって、祖父母は自分、あるいはパートナーの親ですが、人生の先輩としてリスペクトを持って接してください。そして、祖父母世代には、地域の子どもたちの祖父母になってほしいと思います。
私が代表理事を務めるNPO法人では、地域の方々を「子育て家族の支援者」として養成しています。みなさん、今の子育ての大変さが分かり、命が育つことへのリスペクトが生まれたと言います。それぞれが自分の役割をもって支え合い、助け合うことが、自分らしく生きられることにつながる。「人生はお互いさまで循環していく」ということを、一人一人が心の中に思えた時、誰もが生きやすく育てやすい社会が作られると思います。

