テレビ寺子屋

ドキュメンタリー/教養

テレビ寺子屋#2454🈐

自分の失敗や遠回りした経験が、人生の扉を開く「鍵」となるように。外科医で作家の中山祐次郎さんが、息子たちに向けて書いた一冊の本からのお話です。

12月13日 土曜 5:30 -6:00 長野放送

テレビ寺子屋#2454🈐

私は外科医として働きながら、作家の仕事をしています。5歳と2歳の子どもの父親でもあります。今回は「医者の父が息子に綴る、人生の扉を開く鍵」という私の著書からのお話です。人生にはいろんなステージがあり、ステージとステージの間に大きな壁があると思っています。壁には扉があって、その扉をあける「鍵」を、この本にたくさん記しました。「その鍵を使って扉をひらくのはご自身ですよ」という思いも込めて、伝えます。
私は記憶力が悪く、速さも量も、他の人の半分くらいしか覚えられませんでした。医者になるには「人の倍の時間をかけて何度も暗記するしかない」と考え、勉強を続け、2年間の浪人を経て医学部に入ることができました。なりたい自分と今の自分のギャップを埋める方法を、誰かに教えてもらうことはできません。自分に何が足りなくて、どうすれば目標を突破できるのかは、自分の頭で考えて、自分に合った作戦を練る必要があるのです。
また、今やりたいことが見つからない時は、自分にこんな質問をしてみてください。「もし来年死んでしまうとしたら、今年何をしたいか?」もし想像しにくかったら「自由に出かけられなくなるとしたら、どこに行くか?」「目が見えづらくなるなら、どんな景色を見たいか?」という感じで、かみ砕いてみる。自分の本音を知るのは簡単ではないですが、今本当にやりたいことをやるために、厳しい自問自答をしてみてはいかがでしょうか?

  • 出演者

    講師/中山祐次郎(外科医・作家)  司会/北村花絵(テレビ静岡アナウンサー)  手話通訳/石川ありす