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ドラマコレクション「水戸黄門」🈑
水戸黄門 第三十九部
#7「沸騰父娘と冷水亭主・松山」
#8「唄を土産に里帰り!・博多」
12月4日 木曜 15:04 -16:54 テレビ大阪1
松山に着いた老公一行は「山水」という旅籠に泊まることになった。亭主の清之助は頼りないが、女中のおさわが働き者で宿の仕事を切り盛りしている。お娟と早月も早速宿自慢の温泉に浸かり旅の疲れを癒すのだった。そこへ男が現れ風呂場を覗く。男はおさわの父で竹細工職人の五兵衛である。五兵衛はおさわを後継者として育てていたが、父娘喧嘩の末におさわは家出していた。松山におさわがいるという噂を聞き、連れ戻しに来たのだ。
話し合いのつもりが、いつしか喧嘩別れになる二人。おさわは清之助と所帯を持って、宿を繁盛させたいと考えている。宿を出て酒で憂さをはらす五兵衛に風車の弥七が声をかける。
ところで、山水の近くに大きな道が作られることになった。町奉行の夏山市兵衛はその極秘情報を金づるである宿屋の主、幾造にもらし、宿を乗っ取るよう提案する。夏山自ら間に立って強引に取引を進めるが、おさわはこれをきっぱり断った。
不思議なことにその直後、山水に泊まった夫婦客が食あたりを起した。実は、幾造が仕組んだわなである。夏山は十分な詮議もせずに宿を取り潰すと一方的に裁きを下す。そうなってはおさわとの暮らしも立ち行かない。おさわのため、娘を連れて帰ってくれと頼む清之助に五兵衛は心を打たれ、二人の仲を認め一緒に添い遂げるよう励ますのだった。
その頃おさわは宿を救うため、好色な夏山の元へ向かっていた…。
老公一行は博多へ。その途中一行は調子のよい唄うたいの旅烏・千次郎と知り合った。千次郎は諸国を渡り歩いて各地の民謡を覚え、それを披露しながら稼いで旅をしている。千次郎の自慢ののどに老公も聞き惚れる。博多は千次郎の故郷だ。千次郎は一行に意外な頼みごとをする。千次郎はもとは博多織の職人だった。思いを寄せていた親方の娘、お鶴が兄弟弟子の栄吉と所帯を持つことになり、いたたまれなくなって博多を飛び出したのだ。
栄吉とお鶴に見栄を張りたいので、自分が大店の主人であるように振る舞って欲しいというのだ。老公は番頭、助さんと格さんは手代に扮することになった。
ところがまだ小さな店に違いないと侮っていた栄吉の店は、献上品を扱うほどに繁盛し大きくなっていた。嘘で身を飾った千次郎はどうも居心地が悪い。
ところでその献上品に粗悪品が紛れ込んでいたことが分かり、栄吉は奉行所に囚われの身となった。
全ては近年大坂から進出し、博多の商いを一手に握ろうとする物産問屋・梅田屋甚兵衛と家老、西岡軍太夫が仕組んだわなである。栄吉の命乞いをするお鶴に、西岡は色目を使い、妾になれば考えてやると本性を露わにする。栄吉、お鶴の危機を知っても千次郎はなす術がなく焦る。かつて千次郎が梅田屋の宴席を盛り上げたことがあり、西岡とも顔馴染みであるとを知った老公は、千次郎の芸を使って悪事の裏を暴く上手い手段を考える…。






