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京都知新

ドキュメンタリー/教養

京都知新【追悼 伊藤南山◆升毅:ナレーション】

「陶芸は人生そのもの」伝統を重んじながら自分だけの色彩表現を追求し続けた、清水焼の伝統工芸士故・伊藤南山さん。息子であり陶芸家の道を進む、伊藤純さんの新たな一歩

11月30日 日曜 6:15 -6:30 MBS毎日放送

京都知新【追悼 伊藤南山◆升毅:ナレーション】

清水焼の伝統工芸士、故・伊藤南山さんが遺した、ものづくりの世界を紹介します。 南山さんは、ハワイやパリで展示を行うなど国内外で活躍し、2005年には「浅黄交趾 鳳凰紋皆具」が裏千家15代家元の御好にも選ばれました。  
南山さんの作品を特徴づけるのは、「いっちん」と「交趾(こうち)」を融合させた技法です。 これは、中国・元代の「法花(ホンファ)」に通じるもので、精緻な文様や立体感、鮮やかな発色が唯一無二の美を作り出します。 「陶芸は人生そのもの。」伝統を重んじながら、自分だけの色彩表現を追求し続けました。  
また、完全予約制レストラン「the to the - てとて」のオーナーシェフという一面も持っていた南山さん。 「手と手がつながる場所でありたい」という願いから生まれたこの場所で、器と料理が互いに引き立て合う世界を形にしてきました。 2025年8月、逝去。 父が築いた世界と向き合い、新たな一歩を踏み出そうとするーー いまそこには、南山さんの息子であり陶芸家の道を進む、伊藤純さんの「て」がありました。