日本のチカラ

ドキュメンタリー/教養

日本のチカラ#453🈑 いっしょに歩こう 〜 老犬介護の現場から 〜

老犬介護士の藤原温子さんは秋田市を中心に、高齢の犬の介護やトレーニングの出張サービスをしています。犬や飼い主と触れ合うなか、日々、命と向き合っています。

12月8日 月曜 10:25 -10:55 南海放送1

高齢で寝たきりになり、昼夜を問わず鳴き続ける犬。病気で後ろ脚がまひし、自由に歩くことが困難になった犬…人間と同じで犬も年を重ねれば体が衰え、飼い主の介護が必要になるケースも。しかし介護の仕方が分からず、人知れず悩んでいる飼い主は多いといいます。
老犬介護士の藤原温子(ふじわら・あつこ)さんは秋田市を中心に、高齢の犬の介護やトレーニングの出張サービスをしています。病気やけがによる手術後の筋力トレーニングの相談や、寝たきりの犬の介護の相談…藤原さんを頼ってくる飼い主の事情はさまざま。犬や飼い主と触れ合うなか、日々、命と向き合っています。
藤原さんが犬の介護の仕事を始めたきっかけは愛犬。飼い始めたころから将来の介護に不安があったため、自ら知識を身につけようと一念発起。2018年から講座を受け、老犬介護士などの民間資格を取得しました。愛犬は認知症が進み、今は夫とともに介護をしながら仕事を継続中。
藤原さんがサービスを提供している12歳のコーギーは2025年夏、病気で後ろ脚がほとんど動かなくなりました。「自分の力で前に進む楽しさを再び感じてほしい」…そんな思いから、藤原さんは犬の車いすの使用を提案します。老い、そして命と向き合う日々を追いかけました。