昼ドラ・愛伝説#11
戦前から四半世紀にわたり、伊豆・下田と東京を舞台に、「しあわせ願望」を抱く人々のはかなく悲しい運命を描いた物語。
12月8日 月曜 13:30 -14:00 三重テレビ1
昭和十年、春。愛が白石医院にひきとられて七年が経った。愛は十五歳、今では家族の一員として幸せな日々を送っていた。そんなある日、七年間一度も音信のなかったまつえから、突然手紙が届いた。旅芸人を辞め、熱海で小さな居酒屋をやっているという。一度会いたいというまつえに愛は素直に返事を書くことができなかった。英一郎たちにも手紙のことは黙っていた。愛の夢は看護師になることだった。
医者になるといって去っていった章のことが、いつも頭から離れなかった。その章は一週間程前から下田に戻ってきていた。医者になる夢を捨て、工事現場で働いていた。



