テレビ寺子屋
🈐テレビ寺子屋【心を元に戻す リカバリーストーリー/高野優】#2440
大きな壁が立ちはだかり子どもが傷ついてしまったとき、自分自身で立ち直れるように。育児漫画家の高野優さんが子育てで自分に誓った「三つの約束」とは?
12月7日 日曜 5:30 -6:00 めんこいテレビ1
私には娘が3人いて、これは小学1年生からサッカーひと筋だった三女の話です。特別に運動能力が優れていたわけではなく、周りに追いつこうと必死でした。大学でやっとスタメンになれて喜んだのも束の間、大怪我をして入院と手術を繰り返すことに。結局、完治しないまま引退を迎えました。どれほど無念だったか。その後は荒れた時期もありましたが、しばらくして「新しい道を見つけたから、そっちで頑張りたい」と言われたんです。
時間はかかりましたが、自分の力で立ち直りました。
傷ついた心を元の健康な状態に戻すことを「リカバリー」と言います。娘たちに自分自身でリカバリーできるようになってほしいと、私は三つの誓いを大切に子育てをしてきました。
まず、子どもを対等だと「認める」。どんな会話も否定せず、まずはキャッチすることが、認めることにつながります。
次に「比べない」。比べるなら過去の本人と比べて、成長に目を向ける。
最後に「寄り添う」。共感して、同じ目線で気持ちに寄り添うことは、子どもにとって安心できて、親への信頼につながります。
平坦な道をただ歩いていたら挫折を味わうことはありません。挫折を経験したということは挑戦した証です。人は誰しも回復する力を持っているはずなので、たった一人でも本気で寄り添い、応援してくれる人がいたら、自分自身で立ち上がっていけると思います。どうか、寄り添い続けてあげてください。
子どもが一人ひとり違うように、親だって一人ひとり違うはず。だから子育ても十人十色。いろんな子育てがあるわけです。テレビ寺子屋は、母として家庭人として、戸惑い、解決の糸口を見つけたいときに「あっ、私もそう思っていた」と共感できる場。たくさんの人の意見に触れ、考え方を参考できる場でありたいと考えます。時代を意識した番組づくりを目指して、新しい世代に向けた、生きたメッセージを発信していきたいと思います。

