劇場/公演
こまつ座「太鼓たたいて笛ふいて」 ▼大竹しのぶ
作家・林芙美子の戦中・戦後を描く音楽評伝劇。2002年の初演から、大竹しのぶが芙美子を演じている。(2024年11月1〜30日 紀伊國屋サザンシアター ほか)
164分
12月7日 日曜 10:00 -12:45 衛星劇場
◆劇場への扉〜素晴らしき演劇の世界〜◆
戦中は従軍記者として活躍したが、戦後は一転して反戦小説をかくようになった林芙美子。井上ひさしは、その凛々しい覚悟、自分の責任を徹底的に追及し、戦争に真正面から向き合った生涯を尊いものとして、この作品を書き上げたと語っている。
初演の2002年に第10回読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞した大竹しのぶと新たに魅力的なキャストを迎え、井上流音楽評伝劇の金字塔がよみがえる。
昭和10年、若き日の貧しくも奔放な浮草暮らしを詩情豊かに描いた「放浪記」で、華やかに文壇に登場した林芙美子。ベストセラー作家となった林芙美子の日中戦争が迫る1935年(昭和10年)から第二次大戦を経て、47歳で心臓麻痺で急逝する戦後1951年(昭和26年)までの16年間の軌跡をたどる。
世間の風は戦争へ突入すべく、日増しにきな臭さが強まり始めていく。芙美子が小説を書くことに行き詰まりを感じていたとき、出版した本が発禁処分されてしまう。芙美子につきまとい、金儲けを企むプロデューサー三木孝は、“戦さはもうかるという物語”と芙美子を説得し、従軍記者へと仕立て上げていく。
内閣情報部と陸軍部から派遣され、太鼓たたいて笛ふいてお広目屋よろしくふれまわる物語を書くために、シンガポールやジャワ、ボルネオを従軍した林芙美子が見たものは何だったのか…。(2024年11月1日〜11月30日 東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA ほか)









