LIFE〜夢のカタチ〜
ドキュメンタリー/教養
LIFE〜夢のカタチ〜🈑 日本古来の技法柿渋染めをファッションと融合させる職人!
日本古来の技法である柿渋染めをファッションと融合させて進化させたい!1000年の伝統を未来へ繋ぐため、ある職人が立ち上がる!完成した服を染める手間と苦労と覚悟に密着
12月6日 土曜 11:00 -11:30 ABCテレビ1
彦根城のすぐそばに、去年3月オープンしたアパレルショップ「NOWON」。そのお店の奥には、日本古来の技法で染め上げられた、全て1点ものの洋服が並んでいます。温かみのある独特の色合い。それを生み出しているのが、渋柿を搾り発酵・熟成させて作る、天然の染料で染める「柿渋染め」。手掛けているのは、水谷真也さん。水谷さんは「柿渋染め」と「ファッション」を融合させ、「柿渋染め」を進化させようとしています。
滋賀県東近江市。良質な水に恵まれたこの街で、70年以上にわたり染色加工を行う工房「株式会社おおまえ」。ここでは40年以上前から「柿渋染め」を手がけています。長年ファッション業界にいた水谷さんは、柿渋染めに魅せられ、4年前に職人の世界に飛び込んできました。水谷さんが手がけるのは、生地ではなく、完成した製品を染める「製品染め」。
この日は展示販売会。PORTERのブランドでも知られる老舗の鞄メーカー「吉田カバン」とコラボして、「柿渋染め」を使ったシリーズを展開しています。「柿渋染め」は化学染料がなかった遠い昔、1000年以上も前からあったといわれる染色技法。柿渋の液を生地に浸透させ、天日に干して乾燥させます。柿渋に含まれる「タンニン」には、繊維や木材などに防水・防腐・防虫などの効果があります。
そのため、昔から道具や衣類、建物などに幅広く使われてきました。製品染めの仕上げも、もちろん天日干し。平らな生地とは違い、立体の製品を均一に染めるには、想像以上に様々な苦労がありました。染めと乾燥を何度も繰り返し、そうして唯一無二の色合いが生まれるのです。
滋賀県能登川町。かつては、天然繊維の麻の産地として知られ、繊維業が盛んな町でした。水谷さんは組合の仲間たちの力も借りながら、この町を盛り上げるため「蒟蒻麻絲Tシャツプロジェクト」にも力を注ぎます。繊維業の技術を集結させて生まれたプロジェクトで、ストリート感あふれる製造シーンを取り入れたプロモーション動画を制作しました。若い人たちに、この仕事はカッコいい、素晴らしいと伝えるため。
ファッション業界に「柿渋染め」を広める、新たなチャンスがきます。興味を示したのは、東京のアパレルブランド。製作を託されたのは、限定10着の「MA-1ジャケット」。これを柿渋染めの技法で染め上げ、オシャレなジャケットに仕上げるのですが、水谷さんにとって初めて挑む素材は、とても手強いものでした。
-
◇ナレーション
-
◇おしらせ
この番組は、ABCテレビの『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。
