テレビ寺子屋
ドキュメンタリー/教養
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「人間の器を広げる方法」
藤原和博(教育改革実践家)
1月4日 土曜 4:52 -5:22 フジテレビ
「人間の器」という表現があります。「器が小さい」などと言いますが、どういう器なのでしょうか。「人生のエネルギーカーブ」を描き、自分の人生を見える化しながら、どうしたら器を広げることができるのかイメージをつかんでみましょう。横長の紙を用意して、そこに自分の人生の山や谷を描いてください。縦軸はエネルギーレベル。知力、体力、精神力の総合力と考えてもいいし、その時点でのモチベーションの高さでもいいです。
横軸がライフスパン。紙の一番左に「生(生まれる)」、そして一番右に「死」と書き、だいたい45歳を真ん中にするという感じで捉えてください。そこにエネルギーカーブを描きます。現時点まででも今後の見込みまで描いてもいいです。エネルギーカーブを描いてみると、山があれば谷がある。山だけの人は、ほぼいないのではないかと思います。人生のひとつの真理です。そして、谷が深い方が人間の器を広げるような気がしませんか?
どういうことか。人生の前半において谷が深いほど、後半の人生のパワーとして逆転していくということがわかります。谷の部分が深ければ深いほど話のネタをいっぱい仕込んでいるようなものなので、それをユーモアを持って話せれば友達が集まってくる、エネルギーが集まってきます。逆に山の話ばかり、自慢話ばかりみたいな人は、おそらく友達がサーッと引いていきます。