劇場/公演
<シネマ歌舞伎>『一谷嫩軍記〜熊谷陣屋』 ▼中村吉右衛門
忠義のために、わが子を犠牲にした武士…。戦の世の無常と人生の儚さ。生きる意味を問う古典歌舞伎の名作。(上演:平成22年4月・歌舞伎座/公開:平成23年10月)
102分
12月23日 月曜 11:45 -13:30 衛星劇場
◆特選歌舞伎◆
中村吉右衛門、初代から受け継いだ渾身の舞台。
その舞台への想いを語るインタビューも収録した必見の映像。
源平合戦のさなか、源氏の武将・熊谷直実は平家の若武者・平敦盛(たいらのあつもり)を討つが、実は敦盛は後白河法皇(ごしらかわほうおう)の子であり、その母・藤の方は、かつて熊谷を救った恩人だった…。
直実は一の谷の合戦で平敦盛を討ち取り、陣屋に戻ってくる。妻の相模と敦盛の母・藤の方に敦盛討死の様子を語り、敦盛の首の検分に備える。やがて主君の源義経が現れ、直実は首を差し出すが、その首は何と直実の息子・小次郎の首…。直実は敦盛を救うため、同じ年齢のわが子を身替りにしたのである。直実は悲しみをこらえ、驚き取り乱す相模と藤の方を制する…。
初代吉右衛門の当たり役の一つであった熊谷直実を吉右衛門、相模に藤十郎、義経に梅玉、藤の方に魁春、堤軍次(つつみのぐんじ)に又五郎、弥陀六(みだろく)に富十郎と、歌舞伎座さよなら公演最後の月ならではの豪華出演者です。