テレビ寺子屋

ドキュメンタリー/教養

テレビ寺子屋【自分の心を見る/高濱正伸】

「自分が何をやりたいか」見失っていませんか?「自分の心」を見つめて生きる。高濱正伸さんのお話です。

12月10日 火曜 4:15 -4:45 東海テレビ011

テレビ寺子屋【自分の心を見る/高濱正伸】

今の日本には、「自分が何をやりたいか」ということを見失いながら生きている大人があふれているように感じています。なぜそうなってしまうのか。社会の中には、幼稚園や小学校から大学、さらには就職するまでいろんな仕組みや評価基準があって、少なくとも中学校に行ったら「中間テストや期末テストの点数をちゃんと取らないと、いい高校にいけないぞ」という縛りでロックオンされます。抜けている人を見たことないぐらいです。
もちろん恋に部活に楽しみもするのですが、この縛りはもう決定的で、その後、高校、大学、そして社会人になっても「この会社で出世するためには、こういう部署に行く人じゃないとね」とか「こういう評価基準があるよ」となるわけです。制度とか社会は厳然といつの時代もあるもので、これが悪いわけじゃない。では何が問題かと言うと、「次はどれを取れば褒められるのかな」などと外側の評価基準のもとにばかり生きていること。
「自分の心をいつも見て決める」ということを見失ってしまうのです。「心を見つめられる人になりましょう」ということを、特に次世代の子どもたちに伝えていきたい。本当に夢中になる、自分の心を奪っているものを大事に生きていくことが大切で、好きなことを一生懸命やっていたら、一番いい。趣味でもいいんです。「これが僕は好き」「これでいいんだ」と、自分の価値観を大事に、心を見失わずに生きていってほしいと思います。