ニッポンの里山　ふるさとの絶景に出会う旅▽オオヨシキリが巣立つヨシ原　大阪高槻🈑

大阪の市街地を流れる淀川。河川敷に広大なヨシ原が広がる。ここでとれるヨシは雅楽の楽器「ひちりき」に使われてきた。初夏、ヨシ原はオオヨシキリの鳴き声で賑やかになる

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大阪の市街地、淀川の河川敷に広大なヨシ原が広がる。「鵜殿（うどの）のヨシ原」だ。ここは雅楽の楽器「ひちりき」の材料にする良質のヨシをとるために人々が維持してきたものだ。２月、ヨシの成長を促すために野焼きが行われる。野焼きから半月ほどたつとトネハナヤスリなどの珍しい植物が芽を出す。初夏、ヨシ原はオオヨシキリがさえずり、夏になるとおよそ３万羽ものツバメが集結し、ここをねぐらに南へ向かう準備を始める。