肝っ玉かあさん

ドラマ

名作ドラマ「肝っ玉かあさん」 第9話

舞台はそば屋「大正庵」。女手ひとつで店を切り盛りする、お人よしで情にもろいが頼りがいのある肝っ玉かあさんと、長男の嫁との暖かい人間関係を軸に描いている。

10月25日 金曜 15:55 -16:54 TSCテレビせとうち

三三子は見合いをしたというのに、その実感がまったくない様子。五三子は気をもんでいた。そんなところへ、大正庵に思いもかけない事件が起こった。一が会社をやめて、大正庵を継ぐと言いだしたのである。五三子はもちろん、妻の綾にとってもこれは初耳である。ことに、綾は九子が五三子や葉麻になついて、自分になつこうとしないので悩んでいた時である。子どもの気持ちもつかめず、さらには夫の心さえもわからなかったと。
綾は大ショックである。一が大正庵をつぐというのは五三子の長年の夢だった。ところが五三子は、一が失業対策のひとつとして大正庵を選んだのなら、お断りだとつっぱねた。一に大正庵はわたせないというのである。
そば屋「大正庵」では、早朝から五三子(京塚昌子)が一人ではりきっていた。というのも、長男・一(山口崇)が妻の綾(長山藍子)と娘の九子(細川美恵)とともに、店の二階に引っ越してくる日だからだ。九子は五三子にとって初孫、しかもかわいい盛りとあって、うれしくてしかたがないのだ。ところが、出版社に勤める綾の仕事の都合で、引っ越しは1週間延期になってしまう。
その上、一が九子を連れて綾の実家へ行ったと聞いて五三子はがっかり。心配した娘の三三子(沢田雅美)は大正庵に来るように一に電話するが…。