LIFE〜夢のカタチ〜

ドキュメンタリー/教養

LIFE〜夢のカタチ〜🈑 唐辛子は大半が輸入品。希少な国産を収穫して一味や七味に

佐賀県唐津市で希少な国産の唐辛子を収穫する姉妹。輸入品が大半を占める中、辛いけど旨味が強く、風味も華やかな国産を栽培して販売。プロの料理人をも唸らせると評判に!

10月19日 土曜 11:00 -11:30 ABCテレビ1

LIFE〜夢のカタチ〜🈑 唐辛子は大半が輸入品。希少な国産を収穫して一味や七味に

夏の終わり。佐賀県唐津市にある畑で、唐辛子の収穫が始まりました。収穫しているのは、兵庫県西宮で唐辛子の専門店を開いた、宮﨑可奈子さんです。「これは先祖代々で守り継いできた唯一味と名付けた国産の唐辛子です。昔ながらの方法で100年以上前から栽培しています」。実は唐辛子は国内消費の大半が輸入品。国産はとても希少なんだとか。
「この唐辛子はとっても辛いのに美味しい。甘味や旨味があって風味が華やかなんです」。祖母から受け継いだ在来唐辛子を次の世代に繋ぐため奮闘する可奈子さんに密着しました。
西宮の閑静な住宅街に、可奈子さんの小さなお店があります。「唯一味」を使って、七味や一味、葉唐辛子みそ、キッシュなど、様々な商品が並びます。おばあちゃんが作った唯一味の美味しさを多くの人に伝えたい。そんな思いで、可奈子さんは同じ志を持つ仲間と商品開発しているのです。中にはチョコと唯一味を絶妙にブレンドしたカヌレまで。可奈子さんの唐辛子を愛する食のプロたちからの評価はどうでしょう。
毎年、8月の終わり頃、可奈子さんは佐賀県唐津市にある畑に向かいます。収穫は9月中旬が第一のピーク。10月に第二のピークがあります。「これまでは年老いたおばあちゃんに教わり、両親にも手助けしてもらいながら、私一人でやっていましたが、今年は唐津に移住した妹が中心になっています」。今年の収穫は妹さんのデビュー作です。
真っ赤に実った唐辛子と、葉の緑色。畑一面に広がるコントラストが壮観です。手摘みで完熟したものだけを、毎日早朝から収穫します。それを天日で1日干し、乾燥機にかけます。しっかり乾燥させてから、西宮の工房に送ります。
可奈子さん、初物の唯一味を粉砕して加工。各調味料を製造していきます。はたして今年の出来はどうでしょうか。そして、心に抱く夢のカタチとは…

  • ナレーション

    佐々木蔵之介

  • ◇おしらせ

    この番組は、ABCテレビの『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。