劇場/公演

歌舞伎◆夕霧 伊左衛門 廓文章 吉田屋 ▼十七世中村勘三郎

十七世勘三郎の伊左衛門、梅幸の夕霧というコンビに、延若の喜左衛門、我童の吉田屋女房おきさ、という豪華な顔ぶれ(昭和58年1月・歌舞伎座)
1983年 46分

10月10日 木曜 17:30 -18:30 衛星劇場

◆特選歌舞伎〜懐かしの名舞台〜◆ 放蕩により勘当された伊左衛門が紙衣姿に身をやつしながらも、恋人である傾城夕霧のもとへ通って恋模様を見せるという、風情ある上方和事を伝える作品。 この役を当り役としている十七世勘三郎の伊左衛門、梅幸の夕霧というコンビに、延若の喜左衛門、我童の吉田屋女房おきさ、という豪華な顔ぶれ。清元志寿太夫出演。
年の瀬の大坂新町の廓吉田屋へ、みすぼらしい紙衣(紙の着物)を着た男が訪ねてくる。恋人の遊女夕霧を相手に、夜ごと豪遊していた若旦那藤屋伊左衛門の変わり果てた姿である。しかし吉田屋の亭主喜左衛門は快く夕霧を伊左衛門に会わせる。が、二人はお互い素直になれず痴話喧嘩。そこへ伊左衛門の勘当が許されたという知らせとともに、夕霧身請けの千両箱が運び込まれる。初春早々二人は晴れてめでたく結ばれるのであった。