鬼平犯科帳 第6シリーズ

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🈑<時代劇>鬼平犯科帳 第6シリーズ 第2話「泥亀(すっぽん)」

いつの世にも絶えない悪を容赦なく取り締まる!中村吉右衛門の当たり役として好評を得た『鬼平犯科帳』の第6シリーズをお届け。

9月30日 月曜 18:30 -19:25 BSフジ・181

🈑<時代劇>鬼平犯科帳 第6シリーズ 第2話「泥亀(すっぽん)」

 平蔵の密偵の相模の彦十とおまさが冬空の下、三田の魚藍観音堂に参拝し、境内の茶店で一休みをしていた。そこの主人は、杖をつき腰をいたわるように歩く愚直な風采の男。泥亀(すっぽん)の七蔵(名古屋章)で、以前は東海道の盗人宿の番人をしていた。  ある日、七蔵は、町中で独りばたらきの盗賊、関沢の乙吉(森次晃司)と出会う。五年ほど前、牛尾の太兵衛(岩田直二)のところに身を寄せて以来の知り合いだった。
乙吉は七蔵に、大恩人の太兵衛が、小頭である三之助(勝野賢三)に貯めた金を盗まれ、家屋敷を売り払われ、それがもとで死んだことを告げる。そして、残された女房のおしま(三浦徳子)と、目の見えない娘のお光(神原千恵)は家から放り出され、路頭に迷っているという。その三之助一味が今江戸に居ると聞いて、七蔵のはらわたは煮えくりかえりそうだった。
 その夜、盗人時代の知り合いである乙吉とばったり会った彦十は、盗人たちの情報を聞き出そうとおまさと、粂八も一緒に船宿で飲んでいた。酒がすすむにつれ乙吉は、太兵衛の非業の死や七蔵の怒りを話し、七蔵が、おしまやお光を救うためにまた盗みをするかもしれないと言う…。