テレビ寺子屋

🈐テレビ寺子屋【人生の的/相田一人】#2378

「人生の的」
相田一人相田みつを美術館館長)

9月29日 日曜 5:30 -6:00 めんこいテレビ1

🈐テレビ寺子屋【人生の的/相田一人】#2378

父・相田みつをが晩年に残した『人生の的』という書があります。『ふたつあったらまようよ ひとつならまよいようがない 人生の的はひとつがいい』 この作品の最後は、『人生の的はひとつがいい』と、言い切っています。父がこういう断定的な言い方をする時は、全部自分に向けて書いている時です。では、具体的に目指していた「父の人生の的」は一体何だったのか。ズバリこれだったのではないかという作品があります。
これは漢詩ではないかと思うぐらいで、父の作品としてはちょっと異色です。 『一生燃焼 一生感動 一生不悟』 一生何かに感動し、一生自分の命を燃焼していければ、悟れなくたって自分はいいんだ。つまり「生涯円熟なんかしなくたっていい」、その代わりに「常に見た人に感動と自分の命の燃焼を伝えられるような、そういうものを書き続けていきたい」という思いが父の中にはあったのではないかと、息子の私は考えています。
子どもが一人ひとり違うように、親だって一人ひとり違うはず。だから子育ても十人十色。いろんな子育てがあるわけです。テレビ寺子屋は、母として家庭人として、戸惑い、解決の糸口を見つけたいときに「あっ、私もそう思っていた」と共感できる場。たくさんの人の意見に触れ、考え方を参考できる場でありたいと考えます。時代を意識した番組づくりを目指して、新しい世代に向けた、生きたメッセージを発信していきたいと思います。