趣味/教育

世界文学への招待 第6回

「楽譜としてのテクストーロラン・バルト「作者の死」とその後の現代批評」

9月24日 火曜 9:45 -10:30 放送大学テレビ

ロラン・バルトの「作者の死」(1968年)は、文芸批評のあり方を根本から変えてしまい、「人と作品」について書くことがためらわれる状況が現れた。作品の中で語っているのは、作者ではなく、非人称の言語活動である──この考え方が広まってから半世紀経った現在、むしろ「人と作品」を語ることによってこそ、テクストへの理解が深まると考えられている。いったい何が起こったのだろうか。
バルト以降の批評の流れを、フランス現代批評を代表するアントワーヌ・コンパニョンとウィリアム・マルクスの評論を通して振り返ってみる。

  • キーワード

    作者、読者、アレゴリー、文献学、期待の地平

  • 出演者

    東京大学大学院教授 塚本 昌則