ドキュメンタリー/教養

100分de名著 ウェイリー版“源氏物語”3▽「源氏物語」と「もののあはれ」🈖🈑

「もののあはれ」を主題とするといわれる「源氏物語」には、言語化不可能な「情動」に突き動かされ翻弄される人々が次々と登場する。では「もののあはれ」とは一体何か?

9月20日 金曜 15:05 -15:30 NHKEテレ1高松

「もののあはれ」とは、「ああ……」と感嘆するしかないような心の動きを描くときに使われる動的な言葉だが、同時代の「枕草子」では「おかし」という言葉が多用され、心の動きは言語による静的な説明に置き換えられていく。前者は「情動」、後者は「感情」と言い換えることができるが、光源氏とその周辺の登場人物は、圧倒的に「情動」によって突き動かされて、物語を駆動していくのだ。第二回は「もののあはれ」の本質に迫る。