ドキュメンタリー/教養

知られざるガリバー

光半導体が生み出すレーザー 大容量通信時代のインフラを支え船舶や鉄道車両にも応用 古河電気工業

9月21日 土曜 23:00 -23:30 BBCびわ湖放送1

今回のガリバーは、レーザー技術で金属加工や通信を支える古河電気工業。 年商1兆565億円、従業員数は5万2757人。 海外を含め124社のグループ会社を持ち、国内に本社のほか7つの事業所、8つの営業所、4つの研究所があります。 古河電工が特に力を入れているのが、レーザーを生む「光半導体」。 レーザーとは光を増幅させて1点に集約したもの。
古河電工は光半導体から生み出されたレーザーを活用し、金属加工では高出力のレーザーをつくり、金属の溶接や切断を可能にしています。 情報通信ではレーザーに多くの情報を載せ、インターネットの光回線としてほとんどの家庭をカバーしています。 近年登場したiTunes、Spotifyといった音楽ストリーミングやYouTube、Netflixなどの動画配信を気軽に楽しめるようになったのも光半導体のおかげです。
創業者の古河市兵衛は、1884年に東京・本所で銅の精錬、同時期に横浜で電線の製造を始めます。 「日本を明るくしたい」という思いから電力インフラの整備に邁進。 東京タワーのアンテナや給電線などを手がけ、日本の社会インフラを支えます。 1970年ごろ光通信の研究を開始し、1990年には世界的にインターネットが普及。
より多くの情報を送信可能な通信用光半導体を開発したことで、グローバル企業へと成長しました。 レーザーを極める古河電工の高度な技術力に迫ります。