ドキュメンタリー/教養

日本のチカラ🈑

476グラムの女の子 〜あおり、一年生になりました〜

9月21日 土曜 9:30 -10:00 TOKYO MX1

田中愛織ちゃんは2016年生まれ。出生体重は476グラムの超低出生体重児です。母・真理子さんは、妊娠4か月で胎児の発育不良を医師から告げられ「産むか、産まないか」という選択を突き付けられました。夫・啓之さんとともに悩みましたが、当時10歳の長男・健翔(けんと)くんの「ぼくたちが妹を守るき」という言葉で出産を決意。
二男・陽葵(はるき)くんも一緒になって小さな妹を可愛がり、大切に守ってきました。しかし、困難と不安は続きます。免疫が弱いため感染症の重症化リスクが高いこと、体が小さいがゆえに靴すら見つからないこと。そのたびに田中さん一家は、家庭の明るさと団結力、周囲の理解や協力によって乗り越えてきました。
そして…愛織ちゃんはこの春、小学1年生になりました。まだ体は小さいけれど、お手伝いも、お勉強もできるようになりました。そして、愛織ちゃんの純粋さから生まれる何気ない言葉が、周りの人を笑顔にしています。
出生時の体重が1000グラム未満の「超低出生体重児」は、国内で年間に生まれる赤ちゃんの0.3パーセント、およそ3000人にのぼり、発育の遅れや障がいのリスクが高いとされています。そのため保護者は、育児上の困難や不安を抱えやすい傾向にあると言われています。
そんななか、母・真理子さんは、地方での子育てを通して「都市圏と比べて不便さは多いけれど、人とのつながりに救われることも多かった」と話します。番組では、高知県土佐市で暮らす愛織ちゃんとその家族の6年間の取材をもとに、同じように小さく生まれた我が子と向き合う家族へエールを送ること、そしてすべての人に、前向きに生きるヒントをお届けします。

  • 出演者

    【ナレーション】 井手上 恵(高知放送アナウンサー)