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趣味/教育

植物の科学 第10回

「動物との相互作用ー食害、送粉、種子散布」

9月12日 木曜 13:30 -14:15 放送大学テレビ

地球は3億年以上も緑で覆われているが、その緑を構成している植物は変遷を重ねてきた。現在の緑の主役は、花を咲かせ、種子をつける種子植物である。種子植物の体は、花、実、葉・茎、根という4つの構成要素でできており、それぞれを利用(搾取)する多様な動物や菌類がいるが、それらの一部が植物と共進化をとげて、植物の共生のパートナーとして重要な役割を果たすようになった。
この共生のパートナーが、送粉者、種子散布者、護衛者、菌根菌であり、それぞれがかかわる共生関係を、送粉共生、種子散布共生、防衛共生、菌根共生と呼ぶ。 この回では、まず植物と動物との間に見られる搾取の関係を見た上で、送粉共生と種子散布共生に焦点をあて、この二つの共生関係が植物の進化や多様化にいかに大きな影響を与えてきたかを見てゆこう。

  • キーワード

    食植性昆虫、化学防衛、寄主特異性、送粉共生、ハナバチ、絶対送粉共生、種子散布共生

  • 出演者

    京都大学名誉教授 加藤 真