ドキュメンタリー/教養

FNSドキュメンタリー大賞 虐待サバイバー 生き延びた命、それから

虐待を生き延びた「サバイバー」の実態に光を当てる。トラウマや孤立、経済的な困難…人生に与える過酷な影響とは。動き出した虐待被害者ケアの現場を見つめる。

7月8日 月曜 2:00 -2:55 テレビ熊本1

FNSドキュメンタリー大賞 虐待サバイバー 生き延びた命、それから

過酷な虐待を生き延びたサバイバーを取材したドキュメンタリー。心の傷と言われるトラウマはその後の人生に大きな影響を与える。子ども時代に支援につながることができなかった人たちが精神的・経済的に追いつめられていく実態を描く。十勝在住の女性は公共交通機関で体験がフラッシュバックするなど日常生活に支障を感じている。また心の傷は周囲から理解されることが難しいため孤立してしまうことも多い。
また不調で家事ができないうえ十分な支援もないことができないことから、サバイバーの子どもがヤングケアラーになるなど複雑な状況が生まれることもある。一方でサバイバーの状況を明らかにし支援につなげていく動きも出てきた。自身も虐待被害者である丘咲つぐみさんは去年調査を公表。精神科の受診歴がある人が約8割にのぼるなど、大人になってもトラウマを背負って生きていることが分かった。
また生活に困窮している人も少なくなかった。丘咲さんたちは孤立を防ぐためサバイバーが集うカフェの定期開催も開始。相談を受けるほか、生活支援情報なども伝えている。大学生のあやさんは丘咲さんにつながることで命をつないだ。虐待で小学生から自殺を試みるなどしてきた。周囲からも孤立していきたが、丘咲さんは悩みを受け止めてくれるうえ支援物資の提供もしてくれた。
サバイバーを社会で支えていくために必要なものを考える。

  • 出演者

    ナレーション:田辺桃菜

  • スタッフ

    プロデューサー・構成:涌井寛之 ディレクター:田中うた乃 撮影:川上敬 紺野由之 編集:鈴木梨里紗 MA:早川歩希 音効:梅原浩介 CG:嶋崎由真