ドキュメンタリー/教養

日本のチカラ🈑

介護の救世主 ウチカ 〜モンゴルから来たチャンピオン〜

7月5日 金曜 14:30 -15:00 TOKYO MX1

「きつい・汚い・危険」といった3Kと呼ばれるネガティブなイメージが強い、介護職。入浴介助や排泄介助など体力的・精神的にも過酷な環境なため、耐えられず離職してしまう方も多いのが実態。もちろん、山形県も深刻な人材不足に悩んでいます。日本人のなり手がいないならばと、山形県では特定技能制度を利用して、日本語と介護の技能試験に合格した、優秀な海外の人材に活路を求めました。
そして去年、アマチュアボクシング・元チャンピオンのモンゴル人女性が、山形市の障がい者支援施設で働き始めました。オトゴンジャルガル・ウチラルトさん (29・愛称ウチカ)。シャドーボクシングをすれば力強いジャブ、フック、ストレートとチャンピオンのオーラをまとっていますが、いざ現場に立つと表情は一変。
体を小さく縮め、利用者のわずかな言葉に耳をそばだてながら必死に仕事を覚えようとします。日本語の勉強はしてきたものの、施設では「なんだべ〜(なんだろう)あべ〜(行こう)」など聞きなれない山形弁が飛び交うため、標準語より難易度はさらに高くなります。利用者の多くは、身体を自由に動かせず、会話も難しい。食事介助するにも食べさせる量やタイミングなど、人によってさまざま。
ほんの一瞬、言葉に反応した利用者の表情やしぐさから気持ちをくみとり、懸命に日本の介護を学びます。 増える高齢者、足りない人材、私たち日本人はどうすれば介護の現場を守っていけるのか…立場や国、言葉の違いを越えて、利用者と心を通わせていくウチカさんから “日本の介護の心”を見つめます。

  • 出演者

    【出演者】 オトゴンジャルガル・ウチラルト(特定技能外国人) 🈀 【ナレーション】 松下香織(山形放送アナウンサー)